Rさん:欄間は古道具屋さんやインターネットで随分と探しました。でも、自分が探して「これだ〜!」って選んだものを営業さんに打診したら、その欄間はハウスメーカーの耐火基準に合わないと言われてしまって…、仕方がないので既製品の「千本格子」を採用して、塗装してもらうことになりました。
イ:なるほど。しかし自分で探すと言っても、ハウスメーカーさんの場合、仕様が決められていて、建具なども見積もりの中に含まれていますよね。
Rさん:そうなんです。でもどうしても自分の好みのものがハウスメーカーの選択肢にはない場合があるので、そういったものは自分で探して、出来るだけ安く施主支給しようと思ってました。
イ:そして、探したものをハウスメーカーに伝える?
Rさん:そうです。夜な夜なパソコンに向かってタイルやら建具をずーっと探している私の姿を横で見ている主人はあきれましたが(笑)。次の日の朝にはICさん、設計士さんのメールに「こんな感じに!」とまとめたメールが届いている・・・ということを何度も繰り返しました。
イ:この素敵なリビングドアも?
Rさん:はい。これはハウスメーカーの選択肢の中に、どうしても好みのものがなくて…それでも最初は一応和風旅館のイメージだったので、縦格子風のものを選んでたんですよ。でも「なんか違う」「なんか違う」という気持ちが抑えられなくなって(笑)。
これまたインターネットやインテリア雑誌や住宅誌を読みまくり、そして好みに近いドアを探して、「こんなドアを造ってもらったら、いくらくらい掛かりますか?」って。で、結局造ってもらうことにしました。
イ:たしかに和風でしかもレトロでかわいいし、いいですね!
Rさん:そうですか!?ありがとうございます。
これのポイントはガラスと引き戸なところです。玄関から荷物を持って両手がふさがっているときドアの前で一回荷物を置いて・・・嫌だったので絶対、引き戸!と思っていたんです。
イ:毎晩、探されていた、ということは他にも・・・?
Rさん:あとはこの天井の梁ですね。当初、設計士さんに梁を付けたいことを相談したんですが…。
イ:鉄筋コンクリの構造ですよね。
Rさん:そうなんです。だからこれは化粧梁なんですよ。なんと中は空洞!
しかしこれも希望の化粧梁が無くて…またまた探しましたよ、ネットで(笑)。で、見つけたものを設計士さんに伝えて、それ以降の難しいやり取りは設計士さんがしてくれました。
本来こちらのハウスメーカーさんは、きちんとした基準を満たしたもの、後々まで考えたものを厳選して取り扱ってるんです。だからそれ以外のものを採用すること自体、結構大変だったと思うんですけど…設計士さんにも、本当に苦労を掛けましたね(笑)
イ:苦労の甲斐がありますね。そんな感じでも他の部材も?
Rさん:他には外構用のタイルやビー玉、あとダウンライト以外の照明はほとんど…とか。
イ:まだまだあるんですね(笑)。しかもひとつひとつそれだけ時間をかけて・・・。だんだん、もうどれでもいいや、ってなることはなかったですか?
Rさん:なりました(笑)。それがコレです(カーテンを指さして)。
イ:カーテン?
Rさん:最後のカーテン選びはもうなんだか放心状態で、もうインターネットやショップで採寸したり選んだりするのも面倒になってきて…。結局、他店と見積もりもそんなに変わらなかったので、ハウスメーカーさんにお願いすることにしたんです。で、ICさんに「もうどれでもいい、ICさんがいいの選んで」って(笑)。
選んでもらった後からカタログを見たときに、やっぱり私もこれを選んだ、と思ってびっくりしました。
イ:ここまでのインテリアのメールや打ち合わせで完全に好みが伝わっていたのですね(笑)。
Rさん:さすが!と思いました。
イ:イメージを共有するのはやっぱり大切ですね。
次は、間取りについてお聞きしたいと思います! |