イエマガ:まさに介護と省エネ性能に気を配った家づくりであることがよくわかります。では最後に、間取りや性能以外の工夫について教えてください。
ご主人:大きなところでは母の部屋のトイレにシンクを設けたことでしょうか。まだまだ元気な母ですが、トイレでちょっと失敗してしまうこともあります。そんなとき、トイレの横にシンクがあればさっと簡単に自分で洗っておくことができます。これは非常に便利ですよ。
イエマガ:シンクはちょっとした予洗いにも便利そうですね。
奥さま:洗面所兼脱衣所も工夫しました。
まず広さ。歳を取ってくると入浴も体力を使うのでお風呂上りにはちょっと休みたいものなんです。なので一休みできる椅子が置けるくらいの広さを確保しました。
それと着替えなどの衣類をストックできる収納スペースと洗濯物をアイロンがけしたりできるコーナーもここに作りました。洗濯して、アイロンがけして、収納しておけば、お風呂上りには着替えがすぐに取り出せます。日常の衣類をすべてここにまとめておけるのでものすごく楽なんです。
ご主人:洗面台を横長のものにしたので家内の化粧もここでできるんです。
奥さま:お化粧の前後は顔や手を洗いたいですから洗面の横に化粧台があると行ったり来たりする手間がはぶけます。
ご主人:細かいところでは電気系も一工夫しました。まずコンセントの高さ。普通、コンセントって足元にあることが多いですが、わが家はほとんどのコンセントを床から120cmの高さに揃えました。
スイッチ類と同じ高さですね。この高さにすると家具を置く場所の選択肢が広がるんです。壁につけてもコンセントをふさがないでしょ。それにちょっと抜き差ししたいときにも楽ですから。
イエマガ:使いたい電化製品も多いですからね。
ご主人:もうひとつは分岐ブレーカーを照明関係とそれ以外の電化製品とで系統を分けるということです。これ、事務所などでは普通にやられてるんですが住宅の場合は考えられていないことが多いです。
こうしておくと、夜中に電化製品を使いすぎてブレーカーが落ちたときでも照明は消えないのであわてないですみますよ(笑)
イエマガ:二度目の住宅建築、介護の経験、そして電気系統に強い理系のご主人ということで、テーマを明確にした家づくりのおはなしをうかがうことができました。ありがとうございました。
主寝室のトイレ内にはさっと洗い物ができるシンクが設置。
洗面台を横に延長して化粧台も設置したパウダールーム。
120cmの位置に設置されたコンセントは抜き差しがしやすく、ほこりもたまらないので火災事故の危険も少ない。
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