イエマガ:お父様を介護された経験から今回の家を建てられたというお話ですが、詳しくお聞かせください。
ご主人:両親が住んでいたのは大正時代に建てた家でして、いわゆる古民家でした。土間があって上がり框まで70センチくらいもあるような。
当然バリアフリーなんて考え方のない時代の家ですから、介護はとても大変でした。父は亡くなりましたが、母も高齢になって、その家ではいろいろと不便になってきたので、今回の家を建てることにしました。
イエマガ:こちらのお宅が、初めてのマイホームですか?
ご主人:いえ、今回が二軒目です。
一軒目の家は20年前に建てたんですが、急遽建てることになったのでプラン検討に2カ月くらいしか掛けられなかったんです。
建ててからいろいろと気づいたこともありますし、若かったのでバリアフリーということも全然考えてなかったんです。だから今回の家はそのときの反省も踏まえて、じっくりと設計に時間をかけました。
イエマガ:一軒目の家は2カ月ということでしたが今回はどれくらい時間を掛けられたのですか?
ご主人:たっぷり14カ月かけました(笑)。
県内の住宅展示場はほとんど見て回りましたし、介護センターに見学に行って、使われている設備を研究したりもしましたね。
間取りプランも相当つくりました。まず自分で3D住宅シミュレーションを使って20案くらい。それを基にハウスメーカーさんと打ち合わせをしながら50回くらいは図面を書き直してもらいました。
イエマガ:50回も!
ご主人: ええ。ハウスメーカーさんとの打ち合わせの後半では間取りが複雑になってソフトでは追いつかないので、イメージをつかめるように立面図を作ってもらったんですが、その立面図も20回は書き直してもらいました。
その代わり、図面上で細部まできっちりと詰めましたので、施工に入ってからはまったくトラブルなく、すべて図面どおりに進行できました。
イエマガ:設計段階で徹底的にこだわられた、そのポイントは?
ご主人:ずばり、「介護とエコロジーと電気」です。
介護に関しては父の時の経験が反映されています。エコロジーは結果的にそうなったんですが、これは将来に備えての省エネですね。
それと、ぼくが理系の人間なので電気系に関してもいろいろとこだわりました。これらについて、ぼくの男としての視点と家内の女性としての視点でいろんな工夫を取り入れたのがこの家なんです。
3D住宅デザインソフトで20案以上は考えたという間取りプランの一部。
広々とした石造りの玄関正面。向かって左側はスロープになっている。
イエマガで人気のキーワード 間取り:「間取り」のもくじ >> 太陽光発電:太陽光発電のある家 >> |
キッチン:わが家のキッチンプラン >> |
土地探し:土地探しの10のコツ >> 地盤改良:調査と口コミ >> 業者選び:業者との出会い >> 構造・建材:耐震ワンポイント講座 >> |
マンガ:おうち大好き >> お役立ち:家づくりノート >> |
|||||