イエマガ: 次に「介護とエコロジーと電気」の、エコの部分についてこだわられた内容を教えてください。
ご主人:エコというより省エネですね。高齢になると火が危険なので、まずオール電化にするのは必須条件でした。
それと、将来の年金生活に備えて(笑)、できるだけ光熱費がかからないようにしようと。そこで設備に取り入れたのが、太陽光発電と全館床暖房と全館気調システムです。
イエマガ: なるほど。しかし床暖房というのはかなり電気代がかかりそうですが・・・。
ご主人: 実はこの床暖房が非常に優れているんです。わが家で設置したのはエナーテック株式会社の「電気蓄熱床下暖房システム」という床暖房です。
これは床そのものを暖めるのではなくて、ヒーターで床下の土間コンクリートを暖めるんです。そして、床とコンクリートの間の空気が暖まり、室内全体に熱を伝えるという仕組みです(写真3)。
暖めるのは割引率の高い深夜帯電力を使いますので意外に電気代はかかりません。夜中のうちに暖められたコンクリートは電気を切った後もじんわりぽかぽかと暖かいので、昼間の室内はずっと20〜22度くらいを保てます。
イエマガ: ちょうど寒くないくらいの温度になるんですね。
ご主人: そうなんです。暖かいというより寒くない感じです。どの部屋も同じ温度で寒くないのでとても快適なんですよ。この床暖房のおかげで冬のお風呂やトイレも不安がないですし、寝るときも薄い掛け布団で一年中大丈夫です。
それと、これは予想外のうれしいことなんですが、タンスの中の衣類までほんのりと暖かくなるんです。着替えるときに冷たくないのでとても気持ちいいんですよ。
イエマガ: それは気持ちよさそうです。冬はとても快適そうですが夏はどうですか?
ご主人: 冷房は全館気調を取り入れました。高気密高断熱構造と組み合わせることで、ごてごてした室内機をつけずに家全体に冷えすぎない空気を回すことができるんです。
ほら、天井のあれが気調システムの吹き出し口です(写真4)。ファンの音もとても静かで全然気になりませんよ。
イエマガ: 本当に部屋がすっきりとしていますね。なんとなく、おしゃれなカフェのようだなと思ってたのですが、エアコンの室内機がないからだったんですね。それにこのリビングダイニング、ドアがありません。
ご主人: 全館気調と全館床暖房で平屋の家全体がひとつの部屋みたいなものですから、ドアはいらないんですよ。
イエマガ: ところで暖房は深夜電力割引とのことでしたが、その場合昼間の電気料金が高めになるので夏場の電気代は高いんじゃないですか。
ご主人:それは太陽光発電でまかなっています。夏の暑い時期のエアコンは太陽光発電で電気料金を抑えられますし、冬は昼間にあまり電気を使わないので発電した電力を売れますから、トータルではほとんど電気代がかからないんです。
今年から買い取り価格が値上がりましたから、今年度は電気代が黒字になる予定です。
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