Oさん：初めは、自分でここまでしようとは思っていなかったんです。最初は住宅メーカーの展示場をいくつか見に行ってました。値段も高いし、間取りや建材を見てもイマイチいいと思えなくて……。
とりあえず、熱心な住宅メーカーの1社から間取りを提出してもらいました。ところが、それから営業の人が朝晩と毎日、家に来て大変でした（笑）。そのころ仕事も忙がしくて、こちらの要望を提出する時間もなくて、待ってもらえるようお願いしたんですが、「とにかく契約を」と迫られたのでお断りすることにしました。

そこからは、まずは自分たちの考えをまとめようと、妻と一緒に一つ一つ、これでいいのか、これなら大丈夫かと考えながらの家づくりが始まりました。たまには喧嘩もしましたけどね（笑）。

それまで長男が生まれてから妻の実家で同居させてもらっていたんです。長男は肢体に軽度の障害があり、そこでの生活で学んだ新しい家で生かしたいことがたくさんあって、その要望を全部を盛り込んで設計するのは思っていた以上に大変なことでした。