例えば、B5版程度の本5冊だと「約2.5kg」になります。
これを前後2列で7段の本棚に収納すると、1段あたり50冊×2列=100冊→約50kg。
これが7段で、50kg×7段=350kg。
プラス本棚の重量で「約375kg」となります。
6畳間にこの本棚を4台置いてみると「約1.5t(トン)」にもなります。重量が1点に集中するので、注意が必要です。
同様にピアノもアップライトで200kg、グランドピアノだと350〜500kgもの重量があります。
階下のないオーバーハング部分は、このような重量物を置くと危険です。もし置く場合は、設計者に相談のうえ、床や梁を補強することをおすすめします。
建物のコーナー部分に窓を設けたいときは、耐力壁を取ることができないので、必ず柱を建てるようにします。
上階には重量物を置くのは避けたほうがよいでしょう。
バルコニーや屋上緑化を安心して楽しむためには、重量をよく検討しましょう。
土は意外に重たいもの。例えば5cmの厚さで芝生用に土を盛ると「75kg/m2」にもなります。
また、水を含むとさらに重量が増え、非常に重くなります。
軽量の用土を利用するなどの工夫が必要です。
太陽光発電のパネルなども、重量が重くなりますので、構造の検討が必要です。
和室の続き間の場合、広縁があると住まいの格が上がります。
開口部がとても広くなるため、物入れなどを活用して耐力壁を配置します。
ホームエレベーター(HEV)を設置するときは、1階と2階の間に床面がないため、横揺れを支える構造にしておく必要があります(鉄骨などで自立タイプを除く)。
また、上下階の耐力壁の位置も合わせるようにします。
乗り降りのドアの位置など、使いやすさや通路からの導線に配慮して耐力壁を配置します。
入口と出口を反対方向にすると車椅子の場合便利です。
上階がバルコニーのときと部屋のときでは、荷重が変わりますので柱で問題ない場合と耐力壁を配置しなくてはならない場合があります。
インナーバルコニーを採用するときには、バルコニーの壁を耐力壁として考えると合理的です。上下階で耐力壁を揃えておけば、上階に部屋を作るときも安心です。
1つの屋根が複数の階にかかっているものを「大屋根」といいます。
勾配天井やロフト、下階からの吹き抜けなど、意匠的に楽しく魅力のある間取りが可能になります。
構造的には耐力壁の位置とともに、柱・床・高さなどを考慮します。
詳しくは設計者にご相談ください。
角地など多角形の敷地で、制限があるときの間取りはできるだけ四角形を基本に考えるとバランスの良い建物になります。
敷地を有効に使うために、どうしても斜めに壁(部屋)を作りたいときがあります。
その場合は、斜めの部分を含んで基本の四角形に分割し、耐力壁を仮に配置します。
次に、耐力壁を部屋に沿うように移動させます。
ただし、この場合はあくまで基本的な考え方ですので、このルールをもとに複雑な形状も考えることができます。
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