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まっしん はやぶさ さん
関西から関東に転職を機にお引っ越し。関西で暮らしていた分譲の戸建ては賃貸に出すものの、住宅ローンの支払いは赤字に…。さらに関東での家賃も加わって…。
それならば!と、2軒目の家を建てることに。住宅ローンをできるだけ抑え、かつ、土地も建物も満足のいく家づくりに挑戦されました。コストを抑えるコツ、納得のいくまで調べられた知識をこの連載にまとめていきます。
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イラスト:天野勢津子さん
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機能門柱をあきらめて予算削減したことで(前回参照)、私は気が大きくなっていたのだと思います。少し我慢していた外構の希望を図面に反映して、あらためて見積もりを依頼してみることにしました。
ただし、予算オーバーの時に、取捨選択できるように、項目ごとの金額を出してもらうようにお願いしました。
A社に見積もりを取ってみたところ、合計35万円と、予想以上に安かったので、次の会社からはオプション工事としてA〜Cの項目を追加して聞いてみました。
さすがに、よくばってオプション工事まで含めると結構な金額になります。全部お願いすると、当初予定を30万以上オーバーする会社もあり、調子に乗りすぎたかなとちょっと反省です。
項目別にするとわかりやすいと思ったのですが、「安い!」と思っても、その他の項目が高い場合があり、単純に比較できず、悩ましいところです。それでも、なんとなく項目ごとにどのくらい費用がかかるものなのかがわかってきました。
気が早い話ですが、独立した子どもが帰省した時に駐車場が一台分では心配だったため、枕木を使った臨時駐車場にもなる芝生スペースに導入しようと思っていました。
普段は庭で、いざとなったら駐車場として使えるという利便性だけでなく、芝生と枕木を組み合わせた庭の雰囲気もおしゃれで憧れます。
これは、以前に登場したハウスメーカー(第5回)の店長に見せてもらった間取りに触発されたアイディアです。枕木ならDIYでかなり安くできると言われたことも魅力的でした。
とはいえ、本当にDIYでできるのか心配なので、プロに見積もりしてもらったのですが…。なんと、芝生とセットで13〜21万円ほどもかかります! 芝生も含めてDIYでできそうな施工なので、もっと安い工事費だろうと甘く見ていました。
しかも、枕木はDIYも考えていることをとある業者に伝えたところ、「転圧(地盤を固める)など下地処理がDIYでは難しいので、数年後やり直しになることが多いです。逆に割高になる場合もありますよ」 と忠告がありました。
それ以来、気になって近所の他の家を眺めてみると、確かにDIYで施工したららしきお庭の枕木が凸凹になっていることが目に付きました。
なんとなく、わが家も同じ状態になりそうな気がしましたが、施工をお願いするのも予想以上の金額で枕木駐車場は先送りに決定です。そもそもDIYなら、いつでもできるはずです。
ここまでのプランで、いつの間にか、家族4人分の自転車を置くのに最適なスペースが、ほぼ偶然にでき上がっていました。北側の隣地境界との間と東側の縦すべり窓の前との2カ所のスペースです。
北側の奥に置いた自転車は、出し入れしにくいのですが、あまり使わない私の自転車置場にしておけば問題ないでしょう。自転車を置くために、どちらも地面をコンクリートにする必要がありますが、家の正面となる縦すべり窓の前はちょっとおしゃれなアクセントを入れたいところです。
そこで、最初に目をつけたのがインターロッキングという舗装方法でした。 なんと、この施工方法は、コンクリートで固める必要がありません。並べたブロック状のインターロッキングの目地の間に砂を掃き入れることで、ブロック同士が噛み合って固定されます。 普通のコンクリート敷きに比べて、見栄えが良い上に、実際にDIYにチャレンジされているブロガーさんの事例を見て興味津々だったのです。
しかし、こちらも枕木同様に転圧などの下地処理が難しいようです。しかも、自転車置き場の場合、特定のインターロッキングにスタンドの重さがかかると、凸凹になりやすそうなことに気がついて早々に見送りました。
次に考えたのが天然石乱張りです。こちらは見た目も好みで強度も問題なさそうなのですが、天然石という響きと敷き詰める手間から、いかにも高そうな施工方法に思えます。そんな心配をしながら、見積もり依頼をしていると、とある外構業者さんから「スタンプコンクリート(デザインコンクリートとも言われる)」という施工方法の紹介がありました。
それは、石畳やレンガさらに枕木のような木質感あるデザインなど、コンクリートとはとても思えない実に様々な表現が出来る施工方法で、大型テーマパークなどでも採用されているとのことでした。
確かに、見せてもらった施工事例は、どこかで見た記憶があるものでした。しかも、この施工方法は手間のかかりそうな割に、意外にも天然石乱張りより少し安くなるそうなのです。かっこよくて安いという響きに一気に色めき立ちましたが(笑)、結局は天然石乱張りを採用することになりました。
理由は、別の業者から「自転車置場だと、自転車のスタンドでスタンプが剥がれてくる」と言われたからです。子どもの自転車置場になる予定なので、多少乱暴に扱っても大丈夫そうな、天然石乱張りに落ち着いたというわけです。 ちなみに、この天然石乱張りはポーチ前の小さなアプローチ部分にもアクセントとして施工してもらうことにしました。
玄関横のスペースは、奥行きが狭く花壇や植栽スペースにちょうど良いと思っていました。当初は、3.5mほどある間口を使って大きな一つの花壇を作ることも考えていたのですが、ある外構業者さんに「あまり大きな花壇を作るとお手入れがプレッシャーですよ」と言われました。
大きくうなずいている妻を見て、普段植物の世話をしたことがない自分の無知さ加減を思い知ります。そこで、植栽コーナーと花壇コーナーに分離することで、花を入れ替えて楽しむスペースは半分ぐらいにまとめられるように考えました。
この要望を踏まえた様々な提案を外構業者さんからいただいたのですが、特に目を惹いたのがレンガの花壇でした。花壇といえばレンガというぐらい普通ですが、外観パースで見せてもらうと、色合いといい質感といい予想以上にわが家にピッタリでした。
しかし、それは最も高額な見積もり額の業者さんからの提案だったんです…。やはり費用をかけると、デザインも素晴らしくなることを実感しましたが、限られた予算でもなんとかできないかと考えていました。
すると、ある業者から「ピンコロで花壇をつくりましょう」と提案がありました。 ピンコロとは、外構工事や舗装などでよく使われる10cm角程度の石材なのですが、これならレンガよりもかなり安くできるようです。
質感は、かなりレンガのイメージと変わりますが、天然石乱張りにも費用をかけるので、ここはメリハリが必要です。 さらに、花壇の高さをできるだけ低くすることで、石材や中に入れる土のコストを下げるちょっとした工夫も取り入れます。
このように紆余曲折がありながらも、ちょっぴり外観を引き立てられるようなアイテムを取り入れることで、メリハリある外構ができそうで楽しくなってきました。
実は今回、見積もりを取った工事以外にも、DIYで施工しようと思っていたことがいくつかありました。次回は、それも含めた外構プランの全貌をご紹介します!
〜編集後記〜
ピンコロでつくる背の低い花壇は、土が少なくて済む…。さすがです(笑)。当初は50万円を予定していた外構ですが、もう少し外観の見栄えを良くしたいと願うまっしんさん。今回は、そのための金額を探るほというお話でしたが、同じく花壇やフェンス、芝生…外構にどレぐらいの値段がかかるか、検討もつかないという方は、多いのではないでしょうか?
書かれていたように、単純に比べられるようなことではないようですが、自分でプランを考えること、見積もりのとり方、実際に出てきた金額など、この体験談が、外構をこれから検討される方のなにかのお役に立つとうれしいです♪
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