イエマガ（以下・イ）：向かいにある神社の緑が借景となって、とても清々しい場所ですね。この土地はどうやって探されたのですか？

Ｍさん：私たちは、もともと大阪府内に住んでいて実家も遠く、この辺りには縁もゆかりもないんです。ただ、わたしは郊外でもいいから、できるだけのんびりしたところに住みたくて。もっと山奥でもよかったんですが、主人の通勤を考えて、職場まで1時間で通えるところで、土地が広くて静かという条件で工務店さんに探してもらいました。

10カ所くらい見て回って、最後に紹介してもらったこの場所は、南面が木々に囲まれた由緒ある神社でで、長く周辺環境が変わらないだろうということ、土地が広くて建築条件が付いていなかったことから決めました。それに、まわりの風景はのんびりしていますが、駅から歩いて10分ほどなので、意外と便利なんです。

イ：その工務店は、どうやって選ばれたのですか？

Ｍさん：一番最初に建築業者を探してくれる「スーモカウンター」を訪ね、「自然素材を使った」「古民家風」「かわいすぎないデザイン」にしたいといった希望を伝えて、いくつか工務店を紹介してもらいました。そして、この土地を見つけてくれた工務店さんと契約することに。

イ：家に関しては、どんな希望を伝えられましたか？

Ｍさん：実は、お願いした工務店さん、候補から一度は外したんです。なぜかというと私の好みと違うかわいいデザインを得意とされているようだったので。どちらかというと、かっこいい家にしたかったんです。なので、打ち合わせのときには、「かわいくしないでください」と何度も言いました（笑）。珍しい要望だったと思います。

間取りに関していうと、私が家で教室を開催する予定だったので、お客様と家族の入り口を分けて、お客様がリビングを通らずに教室やトイレに行けるようにお願いしました。

イ：希望どおり床も無垢で、壁も漆喰と自然素材がふんだんに使われていますね。

Ｍさん：これは工務店の標準だったんです。木材と漆喰はもちろん基礎にも化学物質は使われていません。梁も床も、色を一番ダークなトーンにすることで、かわいらしさを回避できて、希望通り古民家風にできたかなと思っています。

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