これまで数多くの新築相談を受けましたが、相談内容で多いのが
このような内容が上位にあがります。
新築計画の時点で、現在お持ちの物が全部入りきって、安心していては、数年後確実に物が増えて直ぐに物が床に出てきてしまう状態になります。新築プランの段階で現在の物すべててが入りきり、尚且つ、余裕あるスペースが出来るような収納計画を立てる必要があります。
それでも入りきるか心配という方や確かな分析が必要であれば、住空間収納プランナーに相談することをおすすめします。
建築業者の方の視点が、物や収納にあるとは限りません。そのため業者の方だけに任せては、残念ながら家の物が入りきるかどうかの判断は難しいと思います。住空間収納プランナーであれば物に視点をおいて図面を見ていますので、収納場所にどれくらいの物が入るかどうかは分析と経験で判断できます。
収納スペースに、まだ納得していないのに確認申請を出してしまい、間取り変更ができないけれど、なんとかできないだろうかという相談をよくお受けします。
確認申請が受理されれば大きな間取り変更ができず、収納空間を増やすには家具設置で対応しなくてはいけなくなります。
しかし、家の物は家具で対応できる物と家具では対応できない大きな物がありますので、希望通りの収納スペースを確保するのは難しいと思います。また、家具を設置しようと思うと窓や扉の関係で大きさ等も限られてきます。
このようなケースにならないように、プランを立てる時は漠然と「物はそんなに持ってないです」「洋服がたくさんあります」「本は今後増えると思います」などと伝えるのではなく、
「横幅○○m×奥行き○○m×高さ○○mの本棚が欲しいです」
「クローゼット内部にはハンガーパイプ○○m設置して下さい」
などと具体的な数字で伝えるようにして下さい。
また、具体的に数字で伝えるためにも、まず、家にある物を整理して把握することから始めることが大切です。
持っている物は各家庭によって違うので「一般的な収納量」はないと認識して、ご家族のライフスタイルに合わせた収納量を確保するように計画を立てください。
これまで長期に渡りお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
「物」と「住まい」についてたくさん書かせていただきましたが、みなさまの住まいづくりに少しでも参考になれば幸いです。 それぞれのご家庭に合った収納計画を立てて、いつまでもスッキリと片付いた住まいを持続させてください。 |