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家づくりの理想と現実洗面室は大満足の機能満載

家づくりの理想と現実洗面室は大満足の機能満載

やっこ さん

30代の主婦であり、エンジニアとして働く会社員でもある。2014年に、1階にご主人の両親、2階にやっこさんご家族(ご主人+男児2人)が暮らす二世帯住宅を建てる。

家づくりの完成までの記録にとどまらず、完成後には図面では解らなかった使い勝手・デザインへの感想、また使いやすくするための細やかな工夫等の情報を公開し、新築を検討中の人たちに人気のブロガーさんです。

Blog http://iemonokoto.blog.jp/

洗面室の間取り(1)

何度か載せていますが、2階の間取りの中で洗面室は北東の角に位置しており、要望どおりキッチンおよびトイレと隣接する間取りとなりました。

子世帯の洗面室の位置

キッチンと洗面室が隣接していることで家事動線上とっても便利なことは、キッチンの回でも書いたとおりです。また、トイレを出てすぐ洗面台という位置関係としたことで、

トイレ内の手洗い設備が不要になった。
収納を洗面室、トイレで兼用できる(トイレ内に収まりきらないものがあっても洗面室に収納可能)。
●LDKとトイレの間に洗面室というワンクッションがあるおかげで、LDK側で音や臭いが気にならない

といったメリットもありました。(この辺りの詳細はまたトイレの回で!) 。

そして、1階の間取りでは洗面室の真下は浴室となっていますので、階下への洗濯機の音や振動も気にせずに済んでいます。

子世帯の洗面室への要望

 

 

2階の洗濯機音が実際どの程度階下に伝わるものか検討中は分かりませんでしたが、洗濯機稼働中に洗面室真下付近の浴室や脱衣室にいると、想像していた以上に音や振動は伝わってきます。

なので、両世帯がお互い快適に過ごすためにここはこだわっておいて良かったなと思ったポイントです。 ※ただし「階下への洗濯機音は気にしなくて大丈夫です!」と断言していたハウスメーカーもありましたし、音の伝わり方は家の造りや洗濯機の機種にもよると思います。

子世帯洗面室の要望がかなわなかったところ

一方で実現できなかったものは、「洗面室から直接バルコニーに出られるようにしたい」という要望です。「洗濯する場所」である洗面室と「干す場所」であるバルコニーをできるだけ近づけて洗濯動線を短くしたいというのがこの要望の趣旨でした。

そして当初のプランでは、この要望を実現するために洗面室は南東に位置していました。

 

 

 

 

最初に希望した洗面室の配置

が、南側の日当たりのいいエリアを洗面室にしてしまうのはもったいないかな? という思いがあったことと、バルコニーへの動線よりもキッチンやトイレへの動線の方が優先順位としては上だと考えたことで、最終的なプランでは現在の位置に変更となったのです。

それに伴い東側に小さなバルコニーを設置しようかという案もあったのですが、それもまた減額調整の中で却下となってしまいました…。

 

 

 

予算の都合であきらめたバルコニー

ということで、結果的に洗面室とバルコニーはわりと離れた位置関係となりました。 この距離に対しては、洗濯物を洗面室からバルコニーに運ぶ休日には(平日は基本的に部屋干しなのです)、やっぱりもう少し近ければ良かったなと思うことがあります。

ただ、休日だけ気になるこの距離よりも、洗面室からキッチンやトイレへの行き来のほうが毎日のことなので、優先順位としては間違っていなかったなと思いますし、なにより「検討したけど諦めた」わけなので納得感はある部分でもあります。むしろ悔やまれるのは、「洗濯動線」に関して検討時には全く考慮できていなかった点がひとつあったことです…。

見落としていた洗面室への動線

それは、「洗濯動線」において重要なことって『「洗濯する場所」「干す場所」の距離』だけではないということ!家事動線と間取りに関する本などを読むと、洗濯動線を短くするには「洗濯する」「干す」「しまう」という3つの場所の距離をいかに短くするかが鍵だということがよく書かれています。

そう…。間取りの検討時、「洗濯する場所」・「干す場所」の距離については着目していましたが(実現できなかったものの)、「干す場所」・「しまう場所」の距離という観点は完全に欠落していました。そんなわが家の洗濯物を干す場所は、洗面室、リビング、バルコニーのいずれか。一方、洗濯物をしまう主な場所は、寝室や子ども部屋のクローゼット。どの組み合わせであっても微妙に遠いんです!!

子世帯洗面室と洗濯物干しへの動線

実際暮らし始めてみたら、「洗濯する場所」・「干す場所」の距離よりも、この「干す場所」「しまう場所」の距離の方が私にとってはストレスであることに気付きました(洗濯物をしまうのは毎日のことですからね)。

検討時に考慮できていなかったこともあり、この距離の長さが「もっと考えれば良かった!」と悔やまれるポイントのひとつとなってしまいました。

洗面台設備(1)

キッチンの扉材と合わせることが絶対だった洗面台。キッチンでパナソニックを選択したことから、洗面台も必然的にパナソニックとなり、価格や機能の面からあっさりと「ウツクシーズ」というシリーズに決まりました。

要望どおり、キッチンと合わせたウォールナットの木目調の扉です。あまり洗面室でこういったリアルな木目調の扉を採用している例が見つけられず、完成するまでどんな雰囲気になるのか若干不安でしたが、結果としてとっても好みの空間となりました。

子世帯の洗面台1 (パナソニックのウツクシーズ) 子世帯の洗面台の扉(パナソニックのウツクシーズ)

洗面台の仕様自体は、上部に天袋、三面鏡、シンク、そして下部に引き出し+開き戸収納というごくごくシンプルなプランです。幅は90センチで、2人並んでも使えるよう最低でも90センチという要望通り。

スペース的にこれ以上の洗面台は設置できなかったのですが、2人並ぶとどうしても窮屈で結局順番待ちのような状態になることも多く、やっぱり90センチでは狭い…というのが正直な感想です。

シンク左右のスペースも狭く物をチョイ置きできるギリギリサイズで、この限られたスペースを快適に使うために「物の出しっぱなしは厳禁!」というのがわが家のルールになっています(結果としてスッキリするので良かったのかもしれないですが…)。

子世帯の洗面台のシンク(パナソニックのウツクシーズ)

と、狭いことへの不満は若干あるものの、洗面台設備そのものについては大満足!と言っていいと思います。オプション的なものはほとんど採用せず基本プランのままですが、使い勝手はとても良好で、やっぱりメーカーのシステム洗面台は優秀!と何度も実感しています。

洗面台設備

この洗面台設備の満足度の高さは「家事が楽になった!」と思う場面が多いことから来ているのですが、この「家事楽」に欠かせない設備の筆頭が「壁付け水栓」「汚れにくいシンク」「鏡裏のコンセント」の3つ。

壁付け水栓は当初から要望していた設備のひとつでした。台付けタイプの水栓と異なり根元付近がビショビショにならないので水垢が溜まることもほとんどない上に、水栓がシンク内にあるのでジャブジャブ水をかけて洗いやすく、また、水栓が高い位置にあるので水栓下のスペースが広くて作業がしやすいなど、使いやすさは期待以上!

洗面台での諸々の作業が画期的に便利になって、もう台付けタイプの水栓には戻れないくらい快適です。

洗面台の壁付き水栓(パナソニックのウツクシーズ)
洗面台設備2

そしてシンクはパナソニック特有なのですが、陶器ではなく「有機ガラス系新素材」という汚れが付きにくい(と謳われている)素材が使われていまして、これが明らかに実感できるレベルで汚れが付きにくいのです!

ちょっとした汚れは水でスルッと流れていくので、洗剤やスポンジでシンク内をしっかり洗うという本格的な掃除の頻度は各段に少なくなりました。

最後に鏡裏のコンセント。旧居では鏡裏にコンセントがなく、電動歯ブラシや髭剃りの充電器が洗面台に出しっぱなしになっており、掃除のしにくさや見た目のゴチャゴチャ感がとてもストレスでした。

それが鏡裏にコンセントがあるおかげで全て収納内に収められるようになり、掃除はしやすく、そして洗面台上もスッキリをキープできるように!本当にコンセントひとつで家事のしやすさは各段に変わるものだなぁと実感したポイントでもあります。

洗面台のシンク(パナソニックのウツクシーズ)洗面台の鏡浦の収納とコンセント(パナソニックのウツクシーズ)

と、こうした細かい使い勝手が基本プランでもよく考えられているのはシステム洗面台ならではかな?と思っています。わが家の場合は「キッチンありきで採用した洗面台」だったので検討に検討を重ねてこの洗面台を選んだというわけではないのですが、それでも設備としての満足度はキッチンより上かも!?というくらいお気に入りの洗面台となりました。

洗面室の収納1

「洗面室内にできるだけ物を床置きしないよう、必要なものは全て造り付けてしまいたい!」という思いが出発点だった諸々の要望。まずは収納から見ていきたいと思います。

洗面台以外の収納は、

・洗濯機上の吊り収納
・洗面台と洗濯機の間のトール収納(床から天井までの収納)

を造り付けました。至ってごく普通の収納プランに見えますが…。わが家の洗面室の広さだと、洗面台のオプションとしてラインナップされている収納ユニットの組み合わせではこのプランを実現できなかったのです。

でも、扉材はどうしても洗面台と合わせたい!ということで紆余曲折の末に選んだのが、同じパナソニックのキュビオスというシステム収納。多種類のユニットやパーツを組み合わせてカスタマイズした収納が作れるというもので、壁面収納やTVボードなどに採用するのが一般的なようです。リビングなどに置かれる造り付け家具を想定しているので、結構なお値段でして…。

このキュビオスで吊り収納&トール収納を造り付けると、元のプラン(洗濯機上に洗面台オプションの吊り収納のみというプラン)との差額は14万ほど!!洗面室の収納にこんなにコストをかけるのはどうなの?と自分でも思ったのですが、ここを減額のために我慢したら見るたびに後悔しそうな気がして、エイヤッと思い切って採用に至りました。

結果、とーっても満足しています。洗面室全体で統一感も出ましたし、収納したいと思っていた物たちもきちんと収まり、扉付きなので見た目もスッキリ。

洗面室の収納(パナソニックのキュビオス)洗面室の収納(パナソニックのキュビオス)

狭いけれどお気に入りの空間になって、我慢しなくて良かった〜!と何度も思いました。階段もそうでしたが、妥協せずこだわったカ所はやっぱりとても満足度が高くなります。

次に、これも要望していたひとつである壁面のタオル掛け。床置きのタオルスタンド等を置かなくてもちょっとした物が干せるよう、洗濯機の正面壁に複数のタオル掛けを設置しました。

ここには使用中のタオルを掛けておいたり、洗濯物が仕上がるまで子どもたちの習い事バッグを一時置きしたり、手洗いのちょっとした洗濯物を干したり、と日々大活躍。

新居の完成時に設置したのは2本だけだったのですが、便利すぎて住み始めてから「もっと欲しい〜!」となりもう1本追加で設置したほどです。洗面室がコンパクトな空間なので、こうして壁面を活用したのは大正解でした。

洗面室のタオルハンガー
洗面室の室内物干し

そして、天井には昇降式の物干し設備。操作紐を引っ張ると竿が上下するようになっています。 これはパナソニックのホシ姫サマという商品ですが、他のメーカーでも類似のものがいろいろありますね。

洗濯物を干すのに使用するハンガー類は洗面台下に収納していますので、洗濯機から洗濯物を取り出して→洗面台下からハンガーを取り出して→洗濯物を竿に掛ける。という一連の動作が洗面室内でスムーズに完結できてとても快適です。

洗濯物がそんなに多くなければこのまま洗面室で部屋干し、大量の場合はリビングやバルコニーに移動させるのが日々の洗濯の流れとなっています。 物干しスタンド等は置きたくなかったので、使用していないときに格納できる物干し設備はどうしても欲しかったのですが、いろいろなタイプがある室内用物干し設備の中で洗面室には「昇降式」のタイプにこだわりました。

なぜなら、洗濯だけでなく様々な用途で使う洗面室ゆえに低い位置に洗濯物が干された状態となるのは避けたく、「洗濯物を干した状態で」竿を天井近くまで上げられることが重要だったからです。 おかげで洗面室で部屋干し中であってもそこまで邪魔になることはなく、ここに昇降式物干しという選択もまた正解だったと思っています。

と、狭い空間にいろいろ設備を盛り込んで壁面も天井もフル活用の洗面室。ひとつひとつは当たり前のような設備ですが、狭い洗面室だからこそ「わが家にとって何が必要か」を熟考することとなり、自分たちにとっては使い勝手がとても良い洗面室となりました。 ※ちなみに要望のひとつであった折りたたみカウンターは実現ならずでした…。

コンパクトな空間すぎて、広げた時に邪魔にならないような設置場所がなく断念したのです。 間取りなどで検討が足りなかった〜!と感じる部分はありましたが、それでも洗面室は検討にかけた時間で言えばわが家の中では一二を争うカ所であるため、思い入れも大きく、そして満足度も高いスペースになったと思います。

というわけで、思い入れがありすぎてとっても長くなってしまいましたが、わが家の洗面室の現実編でした。

洗面室の室内物干し2洗面室の室内物干し3

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2018年2月28日
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