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丁畑仁美
兵庫県西宮市にあるガーデン工事から花の販売まで行う中野農園のガーデンショップ「Orange Berry(オレンジベリー)」の店長。
店内では植物の販売に、庭や玄関に飾るオリジナルの寄せ植えを作成。また、植え方、育て方などの相談に答える。人気のハンギングバスケットの講習会も園内にて開催
/エクステリアプランナー
/造園施工管理技師
/ハンギングバスケットマスター
HP http://orangeberry.net/
http://www.facebook.com/
orangeberry8783
シンボルツリーの下草の記事(第3回「シンボルツリーの下草には?」を読んで、庭にギボウシを植えてみたいと思いました。ギボウシについて、詳しく教えてください。
ギボウシは、もともと日本や中国など東アジア原産ですが、シーボルトらによってヨーロッパに導入され、品種改良されました。
ギボウシが欧米で広く注目され栽培されるようになったのは1960年代後半で、フランスやイギリスなどで急速に品種改良が進み、日本に里帰りして【ホスタ】の名前で流通するようになりました。
日本生まれでありながら、日本よりも欧米での人気が高い植物は少なくありません。カエデやヤツデ、アオキなど丈夫で手間がかからず、日陰でも楽しめる植物です。
中でもホスタはどんな湿地でも植えることができ、土を選ばずよく育つので欧米では『パーフェクトプランツ』と呼ばれ、庭づくりには欠かせない重宝な人気の植物です。
ホスタは当然日本の気候にも適していて、日陰の庭に最適です。葉色や形のバラエティも豊富なホスタは、私たちの庭にもぜひ取り入れたい植物のひとつです。
夏の直射日光を嫌うホスタは、日陰の庭にぴったりです(第46回 日陰の庭にも参照)。日陰の庭は暗いイメージになりがちですが、ホスタの豊富な葉色からシルバー系の【エレガンス】や【ハルシオン】、斑入りの【パトリオット】【カーニバル】などを使うと、明るい雰囲気をつくりだしてくれます。
常緑樹や落葉樹の下草にもぴったりで(第3回参照)他のグラウンドカバーが平面的になりがちなのに対して、ホスタの重なり合うように波打つ葉には立体感があり、変化のある景色をつくってくれます。
初夏から夏にかけて咲く花も涼しげで、花に芳香のある品種もあります。
和風の庭はもちろん、洋風の庭にもしっくりとくるホスタはまさに万能選手です。お勧めは、樹木の下草としてシダ・フウチソウなどとホスタを組み合わせて植栽します。
また、テラスやベランダ、玄関先などあまりスペースがない場所でも【トクダマ】や【サガエ】などは圧迫感を感じさせない大型種があります。
丈夫で手間のかからないホスタですが、唯一残念なのは、冬に地上部が枯れてしまうことです。
そこで、ホスタの傍にリシマキア・シダ・ラミウム・ビンカミノールヒューケラなど、冬にホスタの葉がなくなっても庭に穴が空いたようにならず、カバーしてくれるコンパニオンプランツを一緒に植えましょう。
日本では家と家が密接していて、庭の日当たりが悪いというお悩みをよく聞きます。
日本の自然には日陰や半日蔭を好む素晴らしい植物がたくさんあって、これらの植物を使った日陰の庭は、むしろとても魅力的です。ぜひホスタを取り入れて潤いのある日陰空間を演出してください。
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