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丁畑仁美
兵庫県西宮市にあるガーデン工事から花の販売まで行う中野農園のガーデンショップ「Orange Berry(オレンジベリー)」の店長。
店内では植物の販売に、庭や玄関に飾るオリジナルの寄せ植えを作成。また、植え方、育て方などの相談に答える。人気のハンギングバスケットの講習会も園内にて開催
・エクステリアプランナー
・造園施工管理技師
・ハンギングバスケットマスター
HP http://orangeberry.net/
http://www.facebook.com/
orangeberry8783
家が完成したらお庭でガーデニングをしたいと思っています。庭と言ってもほんの一坪ほどのスペースです。憧れのイングリッシュガーデンは小さい庭でも作れるでしょうか?
イングリッシュガーデンといえばどんなお庭を思い浮かべますか?『草花やハーブであふれる緑豊かな洋風のお庭』『バラやクレマチスを絡ませたアーチ』『レンガや自然石の小径』『ウッドデッキやラティス、木製ベンチなどの自然素材のエクステリア』『ブリキのジョウロなどアンティークな道具』など自然な草花の美しさを生かし、イギリスの田園風景をそのまま切り取ったようなお庭でしょうか。
日本での家庭園芸(ガーデニング)で表現されるイングリッシュガーデンはイギリスで【コテージガーデン】とも言われるこのスタイルです。ではなぜ日本で、イングリッシュガーデンがこんなに注目されているのでしょうか。
現代の日本での建築様式は洋風建築が主流になってきています。当然、エクステリアや植栽も洋風にしなければ建物の外観とチグハグになってしまいますね。そんな流れもあって、私たちが言う【イングリッシュガーデン】は、広大な敷地がなくても小さい庭ながら、日本独自のガーデニング様式として認識されているようにも思います。
では、イングリッシュガーデンというからには何かルールがあるのでしょうか。どういう植栽をすればイングリッシュガーデンになるのでしょう。イングリッシュガーデン風の植栽にするポイントと、お勧めの植物を2回に渡ってお話したいと思います。
イギリスは自然そのものの美しさや姿を大切にします。フランスやイタリアのように幾何学的や、シンメトリーな植栽ではありません。同じ種類の草花を横一直線に並べて植えるのも自然ではありません。不規則をもって【自然】と表現します。
また、素材も天然素材を使うことです。テラコッタやレンガ、木製のものなど、間違ってもプラスチック製などは使いません。「あくまでもナチュラルに」がイングリッシュガーデンのポリシーです。
イギリスの田園のように広大な敷地があれば、いくつものエリアでそれぞれテーマを決めて植栽することができます。
境界に当たる壁際など横に長いスペースは【ボーダーガーデン】、同じ植物を集めた【ローズガーデン】や【ハーブガーデン】、果樹を楽しむ【オーチャードガーデン】、日陰の植物を集めた【シェードガーデン】、白い花とシルバーリーフのみで作る【ホワイトガーデン】のように単色にこだわった【カラーガーデン】などなど。
このようにテーマ別にいろいろ楽しむことは日本の住宅事情ではなかなか叶いませんが、ひとつテーマを決めて植栽計画をしっかり立てましょう。
ホワイトガーデンなどのカラーガーデンだけでなく、どのテーマで植栽する場合もカラースキーム(色彩計画)は重要です。前回、色あわせメソッドでもお話しましたが、調和する色を合わせながら植栽計画を立てるとまとまりのあるお庭になります。
イングリッシュガーデンを目指すなら、どんなに心惹かれるお花に出会ったとしても調和しない色の植物は絶対に一緒に植えないと固く誓いましょう。
平坦な植栽になりがちですが、高低差というリズム感があるとイングリッシュガーデンにグッと近づけることができます。
後方には草丈が高い植物…(1)高性種の宿根草やグラス類、低木などを配置します。中間は膝丈位の植物…(2)宿根草やカラーリーフ、球根植物もお勧めです。手前は横に広がるグラウンドカバー…(3)(第40回)や、季節の一年草、背の低い球根などがお勧めです。
また、つる性の植物を使ってアーチやフェンスで立体的に見せたり、鉢植えやオブジェを置くなど、高さを出すことでリズム感ができます。
イングリッシュガーデンに近づけるポイントをいくつかお話しましたが、何よりも先ず、自分のお庭の条件をチェックすることが大切です。
一年間を通して、朝は何時か ら、午後は何時まで日が当たっているのか、日陰の時間の方が長いのか、水はけは良いのかどうか、真冬の最低気温は何度まで下がるのかなど、ご自分の庭と向き合うことから始めましょう。そうすることで自ずとテーマが定まってくると思います。
さて次回は、日本の気候に合った植物で、イングリッシュガーデンによく使われるお 勧めの植物のご紹介をしていきたいと思います。
(1)ボーダー(Border):70〜100cm以上
(2)ミドルハイ(Middle High):40〜60p
(3)グラウンドカバー(Ground Cover):30p以下
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