家づくりの先輩たち「イエマガサポーター」に聞いた成功・失敗の体験談や口コミ情報。
外構の弊や駐車場、花壇など自分でプランする方法をご紹介。>>
基本的なデザイン技術と庭づくりのポイントをガーデニングのプロに聞きました。>>
家のシンボルとなる木を植えませんか?人気のシンボルツリーとその特長を解説。>>
丁畑仁美
兵庫県西宮市にあるガーデン工事から花の販売まで行う中野農園のガーデンショップ「Orange Berry(オレンジベリー)」の店長。
店内では植物の販売に、庭や玄関に飾るオリジナルの寄せ植えを作成。また、植え方、育て方などの相談に答える。人気のハンギングバスケットの講習会も園内にて開催
・エクステリアプランナー
・造園施工管理技師
・ハンギングバスケットマスター
HP http://orangeberry.netfacebook
http://www.facebook.com/
orangeberry8783
一戸建てに住んでいます。庭に何も植えず土のままだと、泥の跳ね返りで家の外壁や車が汚れます。
何か対策をしたいのですが、芝生はお手入れがタイヘンそう…砂利を敷くのも考えていますが、グラウンドカバー・プランツを植えるのはどうでしょう?
日本の年間降水量は、インドネシア、フィリピンに次いで世界第3位にランキングされています。それくらい雨の多い日本ですから、建物や塀などの雨による汚れは深刻です。
むき出しの地面からくる泥の跳ね返りは、放っておくとなかなかホースで流しても取れにくく、黒ずんでしまったり。悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで泥の跳ね返り対策としては、ご質問にあるようにグラウンドカバー・プランツ(地被植物)を植えるというのも選択肢のひとつです。
【第30回 雑草対策】でもお話しましたが、土の表面を被うという意味では砂利や防草シート・コンクリート防草などと同じですが、人工的なものより自然の緑が欲しいと思う方にはグラウンドカバー(プランツ)を植えるのが最適でしょう。
芝生もグラウンドカバーと考えて良いのですが、常にメンテナンスができないと伸び放題になったり、病気や害虫でかえって見苦しくなる場合もあります。
洋風のイメージが強いグラウンドカバーですが、昔から日本になじんでいるものも多く、適した植物には日本自生のものが意外によく見られます。
冷涼な気候のヨーロッバでは自生する植物の種類が少ないこともあって、プラントハンターと呼ばれる人たちが世界各地から植物を持ち帰り、ヨーロッパの気候に合うように品種改良して利用してきました。
日本から持ち帰られたリュウノヒゲ・ヤブラン・ギボウシなどユリ科の植物やフッキソウやツワブキなど欧米で愛されている日本自生の植物は少なくありません。
樹木も含めて植物を選ぶ時に、(いつもお話しすることですが)植えたい場所の条件を考えることが大切です。日当たりは良いのか、日陰なのか。どれくらい日照時間があるか、西日が当たるのかなど、その場所に適した植物を選ぶ事から始めましょう。
また、常緑が良いとか花が咲くものが良いかなど、【第3回 シンボルツリーの下草】の下草一覧を参考になさって、まずは選ぶところから楽しんでください。
ローメンテナンスとは言いましたが、やはり美しい葉や花を長年に渡って楽しむためには少しくらいはお手入れもしましょう。
グラウンドカバーの多くは梅雨前後から急速に伸び始めます。伸びすぎた茎や葉は思い切って切戻しをしてください。放っておくと株元が露出して、そのうち地面が見えてしまうことにもなります。
切戻しは全体のボリュームの1/3くらい思い切って。株元に葉が無くなっているようなら、新芽を残してカットしましょう。
思い切って切り戻した後は肥料も忘れずに与えましょう。地際からこんもり繁って美しい草姿が復活します。
今、ヨーロッパではジャパニーズガーデンが人気を博しています。イングリッシュガーデンの歴史に学びながら、グラウンドカバーに適した日本自生の植物も見直して欲しいと思います。
最近は個性的な品種も増えているので、単に跳ね返り対策としてだけではなく魅力的な葉を楽しむといった使い方もお勧めです。
イエマガで人気のキーワード 間取り:「間取り」のもくじ >> 太陽光発電:太陽光発電のある家 >> |
キッチン:わが家のキッチンプラン >> |
土地探し:土地探しの10のコツ >> 地盤改良:調査と口コミ >> 業者選び:業者との出会い >> 構造・建材:耐震ワンポイント講座 >> |
マンガ:おうち大好き >> お役立ち:家づくりノート >> |
|||||