イ：古民家や町家を表現するのにぴったりの広い土間。玄関で靴を脱いで入って、土間からキッチンと和室につながっていますね。

Ｋさん：わが家の土間は、裸足で子どもたちと犬が動き回るスペースになっています。玄関の土間が広い間取りや、廊下がある３ＬＤＫなど、いくつかプランを提案していただいたのですが、和室まで全部が土間というこの間取りに落ち着きました。

奥さま：廊下は無駄なスペースだし、なくていいかと。その分、キッチンまで全部見えてしまいますが、誰がどこにいるかすぐわかります。

これまで暮らしていた家で、家族も物もみんな１階に集まっていたので、スペースを区切らずに広くとったほうがいいと思ったんです。

Ｋさん：子どもたちが自分の部屋がある２階に上がるとき、必ずここを通っていくというのもいいですね。

イ：足触りが気持ちの良いタイルですね。素材はなんですか？

Ｋさん：これはリクシルのタイルで、瓦のようなデザインのものを選びました。

奥さま：タイルだと、冬は寒いかな？と思っていたのですが、床暖房を付けたので、すごく暖かいですし、夏は冷たくて気持ちがいいんです。親世代の人たちからは、キッチンが土間だと寒いんじゃない？と驚かれましたが（笑）。

Ｋさん：意外に暖かいですね。１階全体を床暖房にしたので、予算的には結構厳しかったのですが、後から欲しくなるのは、こういうものなのかな、と思って決めました。

奥さま：ガスストーブひとつで冬過ごせるよ家にしたいと思っていたので、床下暖房のおかけげで希望が叶いました。

イ：この吹き抜けで、上の階も暖まりますね。吹き抜けから、上の様子もよくわかりますね。

Ｋさん：容積率が低いので（50％）、床面積を減らすためもあって、吹き抜けになっているんです。この容積率が低いというのは、設計に工夫が必要だと思ったので、設計事務所にお願いしようと決めた理由のひとつです。

イ：２階には、何部屋つくられたのですか？

Ｋさん：２階は、子ども部屋と寝室の２部屋。それと仕事をする場所があります。