イ：とても実用的に住宅ソフトを使われたんですね。いわば4軒目であるこのＫ邸の間取りのポイントをご紹介いただけますか。

Kさん：ぼくのこだわりは２点ありました。それは「応接間」と「和室」なんです。

奥様（Ｏさん）：いまどき、応接間なんて必要ないと思ったんですが、主人がどうしてもというので折れました（笑）。 主人の趣味のピアノやギターを楽しむ部屋兼書斎でもあるので、それならばしかたないかな、と。

和室も必要ないと思ってました。モダンなインテリアにしたいと思ってたのですが、和室があるとそこだけ違和感がでてしまうかな、と。

イ：なるほど。では、奥様のこだわりポイントは？

Ｏさん：私はやはりキッチンとリビングですね。それとインテリア全体の統一感を大事にしました。

イ：ご主人、奥様、それぞれに明確なこだわりポイントがあって、それぞれの思いをうまくすり合わせて生まれたのが、Ｋ邸というわけですね。

では、最初に奥様が『いらいないんじゃない？』と言われていた和室のほうを拝見します。これは、すっきりとしたイメージですね。

Ｏさん：リビングからもよく見える間取りなので、できるだけ違和感のないイメージになるように工夫しました。その一つが畳です。縁のないタイプにすることでライトな雰囲気にしています。それともう一つは天井ですね。板目ではなくて明るいクロスにして、照明器具も埋め込み式にしました。