イ:何か事情があったんですか?
Kさん:土地や間取りについてある程度の研究を進めて、そろそろという時にリーマンショックが起こりまして。うちは機械系の工場を経営しているんですが、業績が大きく落ち込んでしまいました。それで住宅ローンが組みにくくなりまして。でもそのおかげで、じっくりと土地探しもできましたし、間取り検討も入念におこなえたので結果的によかったですね。
イ:土地探しで苦労した点などありますか?
Kさん:土地探しはけっこう大変でした。最初はインターネットで探していたんですが、希望のエリアで希望の予算、というのはネットでは見つからなかったですね。この場所がいいな、と思っても希望する坪単価よりずいぶんと高かったり。条件の良い土地の情報はネットには上がってないことを知りました。
イ:こちらの土地はどうやって見つけられたのですか?
Kさん:この土地はインターネットには情報を出していない不動産会社で見つけました。ネットだけに頼らずに実際に足を運んで探すのも大切ですね。
イ:土地探しとともに間取りもずいぶん検討されたとか。
Kさん:実は、『ここに建てよう』と決めた土地は、いまの土地を含めて三か所あったんです。土地が見つかるたびに住宅ソフトを使って間取りを検討しました。なので、この家は三軒目に建てたことになるんですよ、バーチャル建築ですけど(笑)。
イ:『家は三回建てないと理想の家にならない』といいますが、まさに理想の家が建ったということでしょうか。
Kさん:そうですね。かなり満足度が高い家になったと思います。三回目の間取りでは、家族の要望を十分に練り込んでいましたからね。
それと、住宅ソフトで間取りを作りこんでおいた副産物としてハウスメーカー各社に相見積もりをとって比較するのに役立ったことがあります。 「これでいくらになるか出してみて」と言うだけで、各社同じ条件で見積もってもらえましたから。 |