「ここなら、私たちの希望や経済状況をわかってくれる」――地元の建築業者との出会いがすべてだったと語るTさんご夫婦。不整形地を選んだのも、きっと素敵な家が建つと信じ、業者に全幅の信頼を置いていたからこそ。
諦めかけていた注文住宅を実現させ、今年1月に引っ越したばかりのTさんご夫婦を訪ねました。
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明るい印象の外観ですね。玄関に続くアプローチも素敵です。 |
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設計と施工を依頼した建築業者が輸入住宅を扱っていて、うちも北欧風に仕上げてもらいました。ただ、使っている素材は国内メーカーのものなんです。そのほうが低コストなので。
外壁も北欧風のラップサイディング仕上げ(下見板張り)にしたのですが、建物自体が単純な形ではないので、けっこう時間がかかりましたね。 |
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苦労したのが、外壁の色。色見本を何度も作ってもらったんですけど、なかなか決まらなくて。
色見本は実際の色よりも暗く見えるからと言われ、それを考慮して暗めの色を選んだつもりなのですが、実際に建ってみると想像以上に明るい色になりました。
本当は、もうすこし落ち着いた色を選んだつもりだったんですけど。 |
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ワインレッドの屋根によく似合っていますよ。 |
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実は、家のことで僕が意見を出したのは、屋根と外壁の色だけ。あとはほとんど彼女に任せっきりでした。 |
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予算の管理と。 |
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そうそう。お金のことはすべて僕(笑)。
地元の小さな建築業者に依頼したことで、オリジナリティを出しながらもコストを抑えることができたのが良かったですね。この業者さんとの出会いが何よりも大きかったと思います。 |
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新聞の折り込みチラシを見て、ふらっとオープンハウスに立ち寄ったのがきっかけです。驚いたのは、社長さん自身がご自宅をオープンハウスとして公開されていたこと。
家に対する思い入れが深く、対応も親切で、センスや価値観に共感できる部分が多かったんです。この会社なら私たちの希望や経済状況をわかってくれる、信頼してお任せできると思いました。 |
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この場所を選ばれた理由は? |
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環境と、交通の便がいいことですね。以前住んでいたマンションは駅からの距離が結構あって、しかも工場が多い地域だったので、すぐ前の道路を大きなトラックがひんぱんに走っていたんです。 |
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うちは全員アレルギー体質なので、そういう点でも環境のいい場所に引っ越したいと思っていました。 |
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こちらに引っ越してから、アレルギーが楽になったんですよ。 |
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変わった形状の敷地ですよね。 |
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最初に土地を見たときは、さすがに不安になりました。 |
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日当たりも見晴らしも良く、値段も手頃だったのですが、路地状敷地なので人気がなかったみたいです。建物とセットなら割安になる、という条件が付いた土地でもあったんですね。
私は地元で見つけた建築業者に建ててもらいたかったので、土地だけ購入しました。というのも、その建築業者の方に土地を見ていただいたとき、「不整形地だけど、面白い家が建つかもしれませんよ」と言ってくださったからなんです。その一言で、この土地に決めようという気持ちになりました。 |
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出てきたプランはどうでしたか? |
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ひと目で気に入りました。私が出した希望は、独立型の和室があること、リビングが明るいこと、土地ぎりぎりまで広く、という3点。すべてかなえられていましたし、中庭を作るというアイデアも魅力的でした。 |
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設計者はまだ若い人でしたが、いろいろと真剣に考えてくださって。 |