家事に育児に仕事に……毎日忙しいお母さんのホンネとは? 「お母さんのひとりごと」は、一般公募で選ばれたお母さんたちによるリレーエッセイです。
2007年7月16日、新潟県中越地方は震度6の地震に襲われ、中越地震から3年という短い周期で再び起こった地震により、我が家(築32年の木造住宅)が一部損壊の判定を受けた。耐震補強やリフォームをするくらいなら建て替えをしたほうが、自然災害にも強いし何十年も住めるだろう、と考えた夫と私だった。
義母のことも考え、二世帯住宅に建替えすることにし、義母に相談すると、「この家を壊すことは許さない!」とのこと……。
子供達は、「おうちが壊れたよ〜」「もっときれいな家に住みたい!」と毎日のように私に訴えるのであった。
夫は長男なので、嫁である私は、ゆくゆくは義母の介護をするため、二世帯住宅なら、今の家よりは義母にとって良いのでは? との善意からの判断だったのだが……そうこうしていると義母が義妹に泣きついたらしく、義妹まで建て替えに反対する始末。険悪な状態に……。
今の家は、義母にとっては思い出深い家らしいのだが……。
そこで、同じ敷地内に別棟を建てることを考えた。別棟には私たち夫婦と子供たちが住み、今の家はそのまま義母が住む事を提案したら、義母は快諾してくれた。今の家のすぐ隣なので、義母が倒れても、私がお世話をするにはとても良い距離だし、今は完全同居だけれど、別居したほうが上手く行くような気がするし……
これでやっと幸せになれる〜と子供たちと喜び合い、新築計画を立てる事になった。私は間取り作成ソフトを購入し、毎晩シコシコと間取り作成に勤しんでいたのであった。しかし、我が家に再び新たな試練が……!?
またまた義妹登場!義妹は正義の旗を振って「ここから出ていって!どこか他の土地に家を建てなさい!」とまるで義母を悪から救うかのように叫んだ……理由は、義妹が実家である我が家に来づらいから、私たちに遠くへ行って欲しいとのこと……(ここは夫名義の家なんだけれどね)。
確かに私は義母や義妹に対して優しい嫁ではありませんが……。
夫は賢いので、義妹の言い分を一笑し、スルーした。そんな夫に私は拍手を送りたい。
いろいろ困難が降りかかってくるけれど、なんとか新築できそうで、ほっとしている最近だ。心の平和は、自分で努力して勝ち取るものなんだな、としみじみ思う。おばあちゃん(義母)、老後は私たち夫婦がそばに住むから、大丈夫ですよ。義妹の○○○さん、安心して、私たちに任せてくださいね!
そして、全国の自然災害に遭われた皆様、共に頑張って家の再興をし、幸せになりましょう!
◆前回の執筆者からの質問
「自分は親ばかだな、と思った瞬間はどんな時ですか?」への回答◆
「世間には可愛い子供が大勢いるけれども、自分の子供たちが私にとっては世界一可愛いと思っていることに気づいた瞬間」
休日の過ごし方はどのようにしてますか?
新潟県在住。ジュリアス。43歳。専業主婦。
夫(43歳)長男(8歳)長女(4歳)義母(68歳)の5人暮し。
趣味は読書、手芸などです。