家事に育児に仕事に……毎日忙しいお母さんのホンネとは? 「お母さんのひとりごと」は、一般公募で選ばれたお母さんたちによるリレーエッセイです。
今年の6月に新しい家族が増えた。
お姉ちゃんは小学一年生。
弟ができてとても嬉しそうだったが、だんだん私の言うことを素直に聞かなくなった。そのため私もついイライラして、顔を見ると、
「手は洗ったの?」
「本を読んだら片付けて!」
「カバンを自分の部屋に持っていきなさい!」
次から次へと言ってしまう。
「そんなにいっぺんに言われてもできないよ!」
反論されて私も反省するけど、また毎日同じことを繰り返す。
なぜ、小学生にもなってこんな簡単なことができないのだろう?
服は脱いだらたたむ。
汚れた衣類は洗濯かごへ入れる。
食事のときはお椀に左手を添える。
食べたら歯みがきをする。
遊んだ後は片付ける――などなど。
基本的な生活習慣なのに。
今まではできなくてもフォローしてきたのだけど、そろそろ自分ひとりでできてもいいはず。それで、ついあれこれと言ってしまう。
でも、それだけではないことは、私も分かっている。
私がお姉ちゃんを構う余裕がないのだ。
どうしても、今は赤ちゃんの世話で精一杯。お姉ちゃんには自分のことを自分でできるようになってほしい。私のそんな思いがあせりになって、ついあれこれと小言を言ってしまうのである。
最近は、口答えしたときに私を睨んでくる。でもそれって、実は鏡。私も怒ってすごい顔をしている。私の表情が、鏡となって現れているのは分かっているのだけれど、自分に余裕がないからついまた怒ってしまう……。
赤ちゃんには、私はにっこり笑って話しかけているからかとてもよく笑う。
お姉ちゃんも「赤ちゃん、かわいい!」といって、よく頭を撫でてあげる。ときどきおむつも替えてくれるし、抱っこもする。赤ちゃんが泣くと、「どうしたの?」と、すぐ飛んでいく。いいお姉ちゃんだ。
ある晩、お姉ちゃんの寝相が悪かったので、抱き上げて体をまっすぐにしようとしたら、もう体が持ち上がらなかった。妊娠中・産後と、しばらく抱っこしてあげていなかったら、いつの間にか重くなっていて、筋肉質でごつごつした骨ばった体になっていた。毎日柔らかな赤ちゃんを抱っこしていたので、すごく意外だった。日々、成長しているのだな〜と、寝顔に見入ってしまう。そういえば、以前は毎日抱きしめてあげていたのに、最近はぜんぜんしてあげていない。むぎゅむぎゅして〜ってよく言ってきたのに……。でも主人には、帰宅すると抱っこ〜っと言ってしがみついて離れない。私には甘えるのを遠慮しているのかも……。そう思うと、まだ6歳なのにと私も反省してしまう。
そして、翌日。
また朝から小言が始まる。
でも、一呼吸おいて、ちょっと笑顔で言ってあげよう。
「ほら、顔を洗ってごはん食べようね。」
そうすると「うん」と言って眠い目をこすりながらも洗いに行った。
親も子供と一緒に成長しないといけないね。
◆前回の執筆者からの質問
「思いがけなくぽっかりできた自由な時間、どう使いますか?」への回答◆
最近ほとんど外出をしていないので、散歩したいですね。歩いていないので体がなまってしまって。それにようやく残暑もおさまって、秋らしくなりました。1時間くらいのんびりウォーキングしてみたいです。
子供が嘘をついたとき、どうやって叱りますか?
ちーのママさん
37歳、会社員。神奈川県在住。6月に出産して現在育児休暇中。夫(41歳)、長女(6歳)、長男(0歳)との4人家族。
「子供たちの寝顔を見ると、天使に見えます。二人の天使に恵まれてとても幸せです。でも、起きているときはとっても大変! 保育園が見つかり次第、復職しなくてはいけないのですが、本音はまだ見つからないでほしい。今は天使二人との時間を大切に過ごしています」