家事に育児に仕事に……毎日忙しいお母さんのホンネとは? 「お母さんのひとりごと」は、一般公募で選ばれたお母さんたちによるリレーエッセイです。
わが家は、私の両親、夫、子供たち3人、私の計7人家族です。
家族が多いと、何でも大量に必要なので、ちょっと買い物に行くだけでも買い物カゴはすぐにいっぱいになります。
料理にしても、鍋いっぱいの煮物や、毎回60個以上は作る餃子、揚げ物なんかは揚げてるそばからどんどんなくなっていきます。ファーストフードに行くだけでも大量注文になってしまい、店員さんや後ろに並んでる人は何事かと思っているかもしれません。
洗濯機も毎日3回は回ってるし、掃除に買い物、子育てと、一日があっという間に過ぎていきます。
そのほかに、自営手伝いとしてもそこそこ働き、子育てサークルを地域の友人と運営しており、サークル新聞作りなど楽しいながらも忙しく生活しています。
当然、毎日のように激しいバトルが繰り広げられていました。
冷蔵庫には、自分の名前が書いてあるお菓子が入っているにもかかわらず、いつの間にか食べられていたり、大好物の唐揚げや餃子の日には、取り合いになって食べるなんてことも当たり前でした。
なんでも大量に作る大家族出身なので、結婚当初、夫と二人分の食事を作るのには苦労しました。どうしても、気づけば大量に作っている私……。「誰か来るのか?」と夫はいつも聞いておりました(笑)。 子供のころは、家族が多いのってすごく嫌でした。
友達に4人兄弟なんて言った途端に引かれたり、どこへ行くのも家族でゾロゾロ大移動のようになっちゃうし、下の子の面倒ばかり見てないといけなかったし(長女なので)、母に「なんでウチにはこんなにたくさん子供がいるの?」と怒って聞いたこともあったと思います。
現在はどうかというと……。
わが家が実家になるため、当然兄弟たちも里帰りや、甥っ子姪っ子を連れて遊びに来ます。
そういうときは、ますます賑やかになります。
はっきり言ってうるさいです!
でも、昔のように嫌なわけではなく、兄弟が多いことも、出かけると食事に行くだけでも大変なことも、全部含めて「これが私の家族だから」と素直に思えるようになりました。
こうした私の気持ちの変化はいつからだろう? と考えると、やはりそれは自分が「母」になってからだと思います。
子供を産むまでは、のほほ〜んと平和に暮らしてきた私ですが、出産後、目が覚めたかのように価値観が一変しました。
この世で「母」とは、なんて偉大な人物だったんだ! とか、世の中のオバちゃんたちがあんなに偉そうにしているのは、子供を産み、立派に育てあげたからなのね〜と勝手に納得したりして。
今は、そのオバちゃんに私自身がすっかりなってるかもしれませんが(笑)。 子育てが、それほどまでに大変なことだと身に染みてわかり、母親の偉大さを実感できたことは、私の人生の中でとても重要なことだったと思います。
この先、子供たちが独立して、夫婦だけの静かな老後になるかもしれませんが、今、大家族として生活できることは貴重な体験で、私や子供たちにとっても、将来プラスになることばかりではないかなと思っています。
でも、やっぱり将来も大家族で、大量の煮物や、餃子、唐揚げを孫たちのためにせっせと作っているかもしれませんがね〜。
◆前回の執筆者からの質問
「子供と将来の夢を語っていますか?」への回答◆
正直、全く語っておりません。今は子育てだけで精一杯です。でも、子供たちの性格の違いがかなりはっきりしているので、それぞれが将来どんな風になるのかとっても楽しみにしています。好きなことを楽しく真剣にやっているのであれば、親としては十分満足です。
あなたの、今一番の「至福のひととき」はなんですか?(子供のこと以外で)
ひろぼんさん
36歳、会社役員(自営手伝い)、東京都在住。夫(40歳)、長男(12歳)、長女(4歳)、次女(2歳)、両親の7人家族。現在の趣味は、娘の幼稚園のお弁当作り(※写真)。ほかに、アートバルーンやビーズアクセサリーなど。
「今、やってみたいことは、スクラップブッキングやブリザードフラワー。いろいろと興味は尽きないのですが、子育てがもう少し落ち着いてからと考えています」