家事に育児に仕事に……毎日忙しいお母さんのホンネとは? 「お母さんのひとりごと」は、一般公募で選ばれたお母さんたちによるリレーエッセイです。
主人の転勤で、新居探しは突然始まりました。
当然遠方だし、主人は新しい職場に慣れることが優先で、私がひたすら電話や送られてくる膨大な資料と格闘。3か月の猶予しかなかったので、建て売りの一戸建てを購入することに。建築中の家を、駅からの距離と通勤の便、小学校が近くにあることで決めました。
予定より1か月遅れて家が完成。引っ越したものの、ゴールデンウィークの真っ最中で電話工事は休み明け。ガスは主人の連絡ミスで使えない。泣きたくなりました。
それに、荷物の山・山・山。
片付けても片付けてもきれいにならない。収納家具がない。
もともと収納が少ない家だったので、壁面収納を買おうとしたら2か月待ち。もうぼーぜん。
知り合いがまったくいない土地に引っ越してきたし、子供は小学生。幼稚園のときのようなお付き合いはなくて、毎日がストレスの連続でした。
出かける体力も、気持ちの余裕もない。でも日常生活は進んでゆく。
収納家具が届き、少しづつ荷物が片付いていき、たくさんあった植木鉢にも水をやり、ほんの小さな隙間の土地を利用して土に触れ、ガーデニングらしきことができるようになりました。やがて家に友達を招待したり、されたりするようになり……。
過ぎてしまえばあっという間ですが、無我夢中で過ごしてきたように思えます。
このごろ、やっと友達とランチしたり、子供の進学について話をしたりする余裕を持てるようになりました。
今でも時々主人と笑いながら話すのですが、自分たちの理想の家は、畳式で純和風の家。今の家は完璧な洋風で、吹き抜けあり、ルーフバルコニーあり。家具は私がアンティークに凝っているので、100年ほど前のイギリスのもの。
理想と現実は違うよね〜と言いながらも、今の家は大好きです。
だって、私が一つ一つ家具を選び、照明を選び、カーテンにこだわって作り上げた、私のお城ですもの。子供もここが大好きと大喜びしてくれてるし、主人は通勤がちょっと大変だけれど、本当に家を持てて良かった! と思います。
子供はまだ10歳ですが、「将来ここに二世帯住宅を建てて一緒に住むんだ」とうれしいことを言ってくれています(いつまで言ってくれるかな?)。
でも、これから家を建てる方は、十分計画を練ったほうがきっとうまくいくと思いますよ。
◆前回の執筆者からの質問
「子育てで気をつけていることってなんですか?」への回答◆
困っている人がいたら助けてあげること。あいさつをすること。マナーを守りT・P・Oを考えること。とりあえず、素直な良い子には育っているようです。
「親離れ・子離れはどうすればうまく乗り切れるの?」
ファーファーさん
46歳、専業主婦。東京都大田区在住。は夫(46歳)と息子(10歳)の3人家族。2年半前に一軒家を購入。