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高野宣李
さすらいの旅がらすライター。海外ドラマの『スターゲイト SG-1』好きが高じて、撮影地のカナダ・バンクーバーに渡り、あげくに永住権を取得。2002年からバンクーバーに在住。
好きなドラマは数知れず。面白ければ何でもござれの雑食系で、現在カナダ、アメリカ、日本を股に掛けて映画やテレビを追っ掛ける日々。バンクーバーの日系メディアでライター活動をしつつ、tvGroove.comにてブログ『usagy アメリカンTV気まぐれウォッチング』を不定期更新中。
このドラマの見どころは、主人公ニールの眼福極まりないイケメンぶりだとか、死体や凶悪犯罪が殆ど出てこないので気軽に構えないで楽しめる、とか、小洒落た台詞の応酬にニヤリとさせられるとか、ピーターとエリザベスの理想の夫婦像にうっとりしちゃう、とか、もう一つの「主人公」として登場するニューヨークの素敵な街並みに旅行気分をそそられる、とか、それはもう色々とありますが、何と言っても一番の見どころは主役の2人です。
古今東西魅力的な主人公には魅力的な仇役が配置されるもの。
たとえば、ルパン三世には銭形警部、本家モーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンにはガニマール警部、シャーロック・ホームズにはモリアーティ、明智小五郎には怪人二十面相などなど。
「ホワイトカラー」に登場する凄腕詐欺師のニール・キャフリー(マット・ボマー)は美術品や骨董品にも造詣が深く、その天才的な頭脳で経済犯罪にも手を染め、証券偽造の罪で逮捕され刑務所で服役中。彼を3年間追い続けて遂に逮捕したのが、FBIの「ホワイトカラークライム・ユニット」(脱税、横領、詐欺などの知的犯罪専門の捜査班)捜査官ピーター・バーク(ティム・ディケイ)。
ホワイトカラークライムの本場とも言えるニューヨークを舞台に、犯罪者と捜査官という本来ならば相反する立場にいるはずの2人がある事件をきっかけにコンビを組む羽目に…という所から始まる第1話。
まずこれを見たら10人中9人は「早く続きが見たい!!」とソワソワするに違いありません!
4年の刑期が終わる直前、出所まであと3カ月という時期に収監されていた刑務所を脱獄したニール。スマートな詐欺師らしからぬ行動の裏には、彼が逮捕される切っ掛けともなった恋人・ケイト(アレクサンドラ・ダダリオ)の失踪が関係していました。脱獄したニールを追い、再び捕まえたピーターに、ニールはある取引を持ちかけます。それは、刑務所で刑期を全うする代わりにFBIのホワイトカラー犯罪捜査に協力すること。 こうして、FBI捜査官と(元)詐欺師のコンビが誕生します。
とはいえ、一筋縄ではいかないのが2人の関係。足首に逃走防止用の電子アンクレットを装着したニールは、常にピーターに居場所を把握され、行動範囲を制限されていますが、犯罪仲間のモジー(ウィリー・ガーソン)の手を借りてケイトの行方を追います。FBIへの協力を申し出たのも、これが目的でした。一方のピーターは、長年ニールを追い続けるうちにその聡明さや才能の豊かさに気づき、できれば真っ当な道に戻してやりたいと思うようになっていました。
口を開けばスラスラと嘘が出てくるニール、疑いながらも信じたいと思うピーター。表面的には息の合ったバディぶりで鮮やかに事件を解決していくけれど、互いに手の内は完全に明かさない。その駆け引きはスリリングで、片時も目が離せません!
1話完結型のクライムドラマとして、横領、証券詐欺、偽造、贋作、インサイダー取引など知的犯罪の数々を解決しつつ、同時にケイトの失踪の謎、ニールの過去を巡るストーリーも並行して展開されていきます。“Keep your friends close and your enemies closer.“(友は近くに置け。敵はもっと近くに置け。)という「ゴッドファーザー」の有名な台詞もかくやという出だしで始まったニールとピーターの関係は、エピソードが進むごとに信頼を深め、真の相棒へ……とは、なかなかならないんですねこれが。一進一退を繰り返し、片方が信じれば片方が裏切り、それを乗り越えて互いを信頼するようになるのか?!…の手前でまたもや引っくり返されるという具合にヤキモキさせられ、それが病みつきになるのです。
アメリカでは2009年から2014年の6シーズンに渡って放送され、好評のうちに大団円を迎えた「ホワイトカラー」は、ほぼ無名に近かったマット・ボマーをスターダムに押し上げたエピック的なドラマと言ってもいいでしょう。マットは当時32歳、幾つかのドラマや映画に出演していたものの、まだ有名ではありませんでした。そんな中、300人以上いたというオーディションからトップでニール役を射止めたのです。ちょうどその頃「スーパーマン・リターンズ」の主演を逃したこともあってマットは俳優を辞めることを考えていたそうです。
スーパーマン役を獲得していたら、或いは俳優を辞めていたら、マットのニールは見られなかったかもしれない。そう思うと、この運命のイタズラとも言えるタイミングに感謝ですね!
その後の活躍は言わずもがな。
「グリー」(2012)では得意の歌を披露し、映画「マジック・マイク」ではセクシーなストリッパーを、「ノーマル・ハート」(2014)では体重を15Kg以上も落として挑戦したエイズ患者の役で、Golden Globe賞TV映画部門で最優秀助演男優賞を受賞しました。この時のマットの演技は絶賛され、他にも4つの賞で最優秀助演男優賞を獲得しています。
「アメリカン・ホラーストーリー」(2014-2016)では、それまでのマットとは全く違ったダークでセクシーな役を、映画「ナイスガイズ」(2016)ではサイコな殺し屋、というこれまた新たな一面を見せてくれてます。そんなマットの最新作は、1930年代ハリウッドを舞台にしたフィッツジェラルドの未完小説を原作とした「ラスト・タイクーン」(2016-)で、主役のモンロー・スターを演じています。アマゾンプライムで配信予定で、現在撮影が進められているところです。
ニールというハマリ役を得たことを切っ掛けに俳優として快進撃を始めたマットですが、ほぼそれと並行する形で、私生活でも大きな変化がありました。「ホワイトカラー」の放送が始まった当初、マットはメディアから自身のセクシュアリティについて質問を受けても、番組とは関係のないこと、として明らかにしていませんでした。
一方で、マットは特に隠すこともなくLGBTQの支援活動に積極的に参加し、パートナーであるサイモン・ホールズ氏や3人の息子さんたちと家族で出かける姿も見かけられていました。
2012年にスティーブ・チェイス人道功労賞を受賞した際に、初めて公の場でサイモンさんと息子さん達に向けて感謝の言葉を述べました。後のインタビューで、2011年にホールズ氏と正式に結婚し、近しい人達だけでの落ち着いた式を挙げたことを明らかにしました。家族への愛情を事あるごとに言葉にして感謝を述べるマットの姿に、幸せな家庭を築いているんだなあとつくづく思います。
これからも更なる活躍を見せてくれるに違いありません!
高野宣李
さすらいの旅がらすライター。海外ドラマの『スターゲイト SG-1』好きが高じて、撮影地のカナダ・バンクーバーに渡り、あげくに永住権を取得。2002年からバンクーバーに在住。好きなドラマは数知れず。面白ければ何でもござれの雑食系で、現在カナダ、アメリカ、日本を股に掛けて映画やテレビを追っ掛ける日々。バンクーバーの日系メディアでライター活動をしつつ、tvGroove.comにてブログ『usagy アメリカンTV気まぐれウォッチング』を不定期更新中。
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