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タイルは色・柄はもちろん、形や貼り方によっても大きく印象が変わってきます。吟味して選んだけれど、仕上がってみると思い描いたイメージとなんだか違う…ということは避けたいものです。そこで、今回(デザインについて)と次回(形状と貼り方について)で、年間100件近く手がけるリノベーションのなかで、タイルを重要なアイテムのひとつとしてデザインに取り入れてこられた大畑充弘さん(株式会社シンプルハウス)に、失敗しないタイル選びについて教えていただきます。
「タイルは、ファッションに例えるとアクセサリー。服装を考えるとき、まず洋服を決めてから、服に似合うアクセサリーを選びますよね? タイルもそれと同じ。他のアイテムとのバランスを見ながら選んでいきます」と大畑さん。タイルなどのディテールは、家全体の世界観が決まってから選んでいくそうです。
つまり、玄関から入って洗面、リビング、キッチンと、まず全体の方向性を決めることが、タイル選びにとっても、大事なポイントになるのです。でも、どうしても「このタイルを使いたい!」と惚れ込んだタイルがある場合は?
そういったときは、そのタイルを主役になるように、他はなるべく色や形などをシンプルにするという方法をとられるそうです。後ほど、実例をご紹介します。
では早速、インテリアのスタイルをシンプルなものから個性的なものまで、大きく5つに分けて、実例と選び方についてのアドバイスを見ていきたいと思います。
白を基調とした内装で、シンプルな中にモダンさが入ったインテリア。素材の使い方で、北欧風、和風、レトロ風など、さまざまな方向にも表現できるこのスタイルには、清潔感のある白や、落ち着いた雰囲気のでるライトグレーがよく似合います。また、全体の色を抑えることで、よりミニマルな空間に仕上がります。
次は、ナチュラルな木目と白をベースとした空間に、濃い差し色を使う、スタイリッシュなスタイルです。木目と白いタイルを合わせると、かわいい印象になりがちですが、色をダークトーンにすることで、より都会的でクールなイメージに。ナチュラルながら、かっこいいデザインに仕上げることができます。
この数年、人気の高いインダストリアルやブルックリンは、スチールやコンクリート、レンガなどの建材を内装材で隠さずにそのまま見せる、温もりのある室内というより、古くからある工業施設のような雰囲気をつくりだすスタイルです。
特に人気のブルックリンスタイルでは、まさにニューヨークのブルックリンにある古びた工場を改装したカフェにいるような気分を演出するケースが多く、そのイメージに合うタイルを選びます。
王道を行くなら、「白タイルに黒目地」という組み合わせ。ほかのインダストリアル調のアイテムと合わせやすい無彩色のタイルがおすすめです。
イームズを代表とする、数々のモダンなインテリアの先駆けを生み出した「ミッドセンチュリー(50年代頃)」。この時代のテイストが好き、インテリアに取り入れたいという人も多いのではないでしょうか。
濃いめの色の素材を使うことが多いこのスタイルでは、タイルもダークな色合いを。焼きむらや、深みのある風合いのタイルは、水まわり以外でも、壁や床などにアクセントして貼ると、ヴィンテージ感のあるコーディネートとよくマッチします。
最初に触れた「このタイルが使いたい」と決まっている場合は、床や壁、天井などを、そのタイルを引き立てるようなものにすると、デザイン的に失敗しないと思います。
個性的なタイルは、その家だけのオリジナル性を高めたり、限られた空間だけ、気分の変わる違ったテーマにしたり、遊び心を出したりしたいときに使うこともあります。
次回は、タイルの大きさ・貼り方・目地のカラーについて、そのイメージ効果の違いについてお聞きします。大畑さんは、表現したいスタイルに合わせて、細かな調整をされているそうです。
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