子ども部屋の収納計画を立てる際は、あまり細かく造りこまないことです。なぜなら、大きくなって何に興味を示し、どんな物を持つかが小さい頃からは想像できないからです。
子ども部屋は家庭によって、また子どもの年齢によって使い方が変化します。家の間取りを考えるとき、子どもの年齢に関係なく一応子供の人数分部屋を設ける方が多いと思います。
使い方は家庭によってさまざまですが、小学校へ入学すると同時に子ども部屋を与え独立させる家庭もありますが、最近は小学校の間はリビングで勉強させ、勉強机は購入せず子ども部屋も与えない家庭も増えています。
そのような場合、子ども部屋の使い方として子どもの物の一時置き場か、家族の物の仮置き場所となっている事もあります。仮置き場所として子ども部屋を使用してしまうと、いざ子ども部屋として使用する時に、置いてある物の行き場所がなくなってしまいますので注意して下さい。
中学校に入学されるとほとんどのご家庭では、一人に一部屋の子ども部屋を与えるようになります。その頃の所有物を考えると、学校で使用する物以外に、本、雑誌、漫画、習い事の物、趣味の物、クラブ活動の物などがあります。また服にも興味を示す年齢になるので、洋服やバッグ、帽子などもあります。
中学生ころから体型も大人並みになるので、洋服も大人と同じくらいのサイズになってかさばりますし、物も増加の一途をたどるようになります。特に女の子は細々とした物が増え、子どもの部屋が片付かないと言われるお母さんの訴えをよく耳にします。
子ども個人の所有物を子ども部屋のクローゼットに収めることを考えると、あまり小さすぎても入りません。上記の物以外にも、シーズンオフの掛布団や小さい頃からの作品なども子ども部屋のクローゼットに収めようと思うのであれば大きさを考えなくてはいけません。
私が子ども部屋のクローゼットを設計する時はW1800×D600×H2400を設けます。上記に書いたように、大きくなるに連れて物が増えていきますのでこれくらいの大きさがあると対応できるのではないかと思います。
子ども部屋に置く物は、勉強机、本棚、ベッド、クローゼットに入りきらなかった洋服があるのであればタンスやハンガーラックを置くことになるかもしれません。限られた空間にたくさんの置き家具や物を収納するようになるので、レイアウトの工夫も大切になってきます。
現在、お子さんがまだ小さいご家庭は、大人になるまでにどれくらいの物が増えるか想像しにくいと思います。
ほとんどの方が、こんなに物が増えると思わなかったと言われるので、おそらく現在想像しているよりかは増えていくと思って下さい。物の変化を考えた上で、子ども部屋や住まいの収納計画を立てていってください。