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ホームインテリア・収納 失敗しない収納プラン「もくじ」 >第9回 無駄のない衣類収納を設計する

物・間取り・動線から考える 失敗しない収納プラン
収納がたっぷりある家、散らからない家で暮らしたいと希望する人にとって、新築・リフォームはこの夢を実現する大きなチャンスです。あなたの家にとってどれぐらいのスペースが必要か、どこに配置すると片付けがしやすい間取りになるのか。最適なプランづくりを収納のプロ、「収納プランナー」の先生と一緒に考えていきたいと思います。
第9回 量を決めて設計する衣類収納・・・ お困りアイテム・ナンバー1/   整理して「持つ量」を決める/   よくある1坪ウォークインの場合
お困りアイテム・ナンバー1

片付かない悩みをお持ちの方はたくさんいますが、家の中でお困りのアイテムNO.1が洋服、お困りの場所NO.1がキッチン、スッキリさせたい場所NO.1がリビングです。今回は、一番お困りのアイテム「洋服の収納」について書いていきます。

整理して、「持つ量」を決める

収納計画を立てる前に洋服の整理と見直しをしてみて下さい。どれくらいの洋服をご自分が必要としているかを把握するのです。この場合、少ない方が良いとかではなく、どれくらいの服を持って生活していきたいかを考えるようにして下さい。

現時点で無理をして減らしても、洋服がお好きな方は生活をしていると必ず増えていきます。将来を見越してどれくらいの洋服が必要か分かればクローゼットの大きさが決まってきます。

よくある1坪ウォークインの場合

建売などで良く見かけるのが、正方形1坪のクローゼットですが、扉の位置や中の仕切り方によってとても使いにくく、洋服がたくさん掛かりません。洋服を多く持っていなく、洋服にあまり興味のないご夫婦であれば1坪のクローゼットで収まりますが、これまでの経験上1坪のクローゼットでは足りないように思います。

ウォークインクローゼットのサイズウォークインクローゼットの上面図ウォークインクローゼットの正面図正方形1坪のクローゼットこれではいるかどうか、検討する

ロング丈、ショート丈のハンガーバーの長さがそれぞれどれくらいいるのか、たたむ洋服の容積がどれくらいなのかを分析して下さい。そこからクローゼットの形や大きさ、ハンガーバーの設置位置、たたむ洋服の収め方などを元に、クローゼットの大きさを考えましょう。

平岡 さなえ さん

広島県生まれ。2006年6月「Sanae's Design株式会社」設立。片付かないと悩む各家庭に出向き「収納アシストサービス」を行う。また、整理収納だけにとどまらず住空間プロデュース、住宅メーカーの収納計画提案研修、講演会なども手がける。2009年6月「一般社団法人日本収納プランナー協会」を設立し、現在、住空間収納プランナーの育成に力を入れている。
著書『間取りでわかる“収納診断”』(主婦の友社発行)『さなえの30秒整理収納術Q&A』(セルバ出版 )。

この連載のバックナンバー
この連載では、持ち物の確認、ライフスタイルの見直しなど収納プランを立てる前に行うことと、実際にスペースごとにプランを立てて、動線や収納量の最終チェックまで行うプラニング方法を解説していきます。
手放すルールづくり

長年暮らしていて、必ずと言って良いほど増えていくのが洋服ですよね。特に女性の場合、毎年、毎シーズン増えるのではないでしょうか。

最近の女性はファッショナブルな方が多く、流行の服を買ったり、洋服自体も低価格になり購入することにも抵抗感がなくなってきました。

増えた枚数分減らしていけば良いのですが、なかなか減って行かないのが現状です。何年も着ていない洋服は手放していかない限り、クローゼットや寝室に洋服が散乱するようになってしまいます。

その場合2〜3年着ていないと手放すルールを決めて洋服の整理を行って下さい。

今着ない服にもルールを

良くあるのが痩せたら着ようと思っている洋服です。何年痩せていないか、ちょっと考えてみて下さい。

理想体型だった洋服は全部取っておくのではなく、お気に入り1枚だけ取って置くようにしてはどうでしょうか。

持ちたい服の量を決める
服を手放すルール
スペースの有効活用
無駄のない1坪クローゼット
W3500×D600×H2400のクローゼット無駄のないクローゼット正面図クローゼット内の引き出し

クローゼットが小さければ寝室にタンスやハンガーラックなどを置くようになり、寝室が雑多で落ち着かない空間になってしまいます。寝室を大きく取りこのような状況になるよりか、寝室が少し狭くなってもクローゼットの方を広めに取る方がスッキリした空間になります。

洋服が溢れて片付かない住まいをたくさん拝見しているので、クローゼットの収納計画は十分に考えることをお勧めします。

ハンガーの位置ハンガーの位置引き出し図引き出し重ねず

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2011年5月25日
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