昔に比べライフスタイルがずいぶんと変化し、リビング・ダイニングの使い方が変わってきました。以前はダイニングは独立しており、食事を取るだけの部屋でした。居間(リビング)は和室で、冬にはこたつを置き、テレビを見て家族で団欒する場所ではなかったでしょうか。
このように、一昔前まではリビングで過ごすと言えば、おしゃべりに加えテレビを見たり本を読んだりで、それに要するスペースは限られていました。
現在の生活を考えてみると、リビング・ダイニング+キッチンが同じ空間にある一体型が主流でそこに家族全員が集まり時間を共有するようになっていきました。
最近のライフスタイルでは、リビング・ダイニングでどのような過ごし方をするのでしょうか。
食事をする。テレビを見る。本を読む。音楽を聴く。パソコンをする。ゲームをする。子供が遊ぶ。ダイニングで勉強する。家計簿や仕事をダイニングやリビングでする。アイロンかけなどの家事をする。趣味を楽しむ。ペットを飼う。健康器具を置き運動する。子育て中の家では子供の着替えなど、子育て一般全部リビングでする。
など、ほとんどの行動をリビング・ダイニングでするのではないでしょうか。これに伴い必要な物が必然的にこの場所に集まってくるのです。
これまでリビング・ダイニングには収納場所がなく、置き家具で対応していました。しかし、ライフスタイルが時代と共に変化していることを考えると、置き家具では対応できない状態まで来ています。
廊下の収納や納戸にリビング・ダイニングで使用する物を入れておいても、取りに行くのが面倒になり結果出しっ放しになってくるのが現状です。物の変化と共に置き家具を次から次へと買い足し、壁面はデコボコとし、床面はどんどん狭くなってスッキリしないリビング・ダイニングをたくさん見てきました。
そのようにならないためにも、収納場所をリビング・ダイニングに設けることを私はお勧めします。
上記で使用する物以外にも、リビングには書類・裁縫道具・古新聞・雑誌・アルバムなど、いろいろな物が集結してきます。
W1800×D450〜600×H2400くらいの収納を設けることで、リビングの散らかりを回避できるのではないかとご提案しています。
リビング収納の中にはリビングで使用する物や生活ストック用品が原則で、1年に1度やほとんど見ない物などは入れないようにしてください。リビング収納は常に稼働している物をいれるのが原則です。
置き家具では対応できないくらいの物がたくさんあるリビング・ダイニングですので、間取りを考える時点で収納場所を設けると片付く空間になります。