ホーム > インテリア・収納 > 失敗しない収納プラン「もくじ」 > 第2回 整理を妨げている原因 |
間取りを考え始めると同時に、住まいのダイエットに取り組みましょう。 いろいろな住まいを拝見していると、物の多さに圧倒されてしまいます。自分の持ち物でさえ把握しきれておらず、忘れてしまっている物も少なくありません。今一度、物を見直して、どれくらいの物を持っているのかを認識してみてください。 収納プランナー養成講座の中でも「住まいにある物の数を調べましょう」というワークを受講者にしていただています。みなさん「え〜!」と驚きますが、そこから見えてくることがたくさんあるので、大変でしょうが提出していただいています。 ひとり暮らしから6人家族まで、さまざまなデータがありますが、数にして1,000〜7,000個の物を所有して生活されています。それだけの個数のほとんどを母親が管理している家庭が多く、もはや一人で管理するキャパシティーを超えているのです。 リストをつくったときの感想として、
など、さまざまなご意見をいただきました。収納に関心が高い人たちの中でも、自分の日々の生活や持ち物を目の当たりにすると再認識することは多いものです。 このように、数を数えるために住まい全ての物を目にすることによって、その時点から「要る」「要らない」の整理が始まっていくのです。 目に見えないところでいかに要らない物が眠っているかを考えると、空間の無駄使いをしていると思いませんか? 日本の住まいの物の稼働率は平均約2割と言われています。たくさんの物を抱え込んで、日々使っている物はたったそれだけなのです。間取りを考えると同時に、自分の暮らしに本当に必要な物はなんなのか、またどれくらいかを考えてみましょう。 物を見直し、減らすための「ダイエット法」としては、とにかく住まいの中にある物を全て確認し、単純に「要る物」と「要らない物」に分けていくことです。しかし、残念ながら仕分けをしていくと、ほとんどの物が「要る物」の中に入っていくのです。ここでの「要る物」とは使っている物として、「要らない物」は使っていない物として仕分けすることが大切です(右図上:STEP1参照)。 物を分けていくとき、どうしても「もったいないから・・・」と何年も使っていないのに手放せないことがあるでしょう。もったいないと感じるのはどうしてなのでしょうか?高かったから?それとも、誰かからのいただき物だからでしょうか。 使わない物も新居に持っていくのであれば、それだけの空間を準備しなくてはいけません。当然、空間にはお金が掛かっています。なるべく必要な物だけを持って日々の生活を送っていれば、無駄な空間を作る必要はありません。 この「必要な物の量」は、それぞれみなさん違っており、ライフスタイルによって変わってきます。少なかったら良いとか、多かったらダメだというものではありません。趣味の多い家庭や家で仕事をされる方などは当然、必要な物が増えてきます。やはり大事なことは住まいの必要物がどれだけあるか把握することなのです。 この作業は結構大変なので、時間を見ながら少しずつ行ってください。奥様ひとりで取り組むのではなく、家族の協力も必要です。 住まいのダイエットをすると、間取りを考えるときにも役立ちますし、後の引越時も物の見直しをしなくて良いので助かります。 |
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