道田 聖子
スウェーデン人のパートナーと住まいとインテリアのデザイン会社「Aj! design(アイ!デザイン)」を経営する。毎年、夏にはスウェーデンのアネヒルのコテージで過ごす。著書に『自然のなかのやさしいデザインたち』『北欧のなつかしいモノ暮らし』(共にインターシフト発行)。
スウェーデンの人たちが大好きな、Jul(ユール:スウェーデン語でクリスマスの意味)。12月に入ると、人々はユールの準備に余念がありません。部屋をユール仕様に飾り付けをして、アドヴェント用のキャンドルを準備し、生のもみの木を買いに行かなくちゃならないし、家の庭には電飾、もちろん、気持ちよくユールを迎えるための大掃除も欠かせません。
さらに、ユールクラッパ(スウェーデン語でクリスマスプレゼントのこと)やクリスマスカードの準備、それから、ユールの食事のための買い出しや、パンやお菓子も焼かなければならないのですから、大忙し!それでも、スウェーデンの人々はこよなくこの時間を愛しく思っているのです。
スウェーデンのユールは、家族や親戚で集まって過ごすのが一般的。私の夫に尋ねてみると、今までのユールの中で、ファルモル(スウェーデン語で父方の母、おばあちゃんの意味)の家で過ごしたユールが一番思い出深いユールだったそう。そして私にとっても、それは同じです。
初めてのユール、ファルモルの家に行った時のことで鮮明に覚えていることの一つは「うわあ、部屋中ユールトムテ(スウェーデン語でクリスマスの小人)だらけ!」ということ。いわゆるサンタクロースなのですが、それは思いがけず小さく、しかもおじさん!なのです。
そのユールトムテを、たくさんあちこちに飾るのが、昔ながらのスウェーデンのユールのスタイル。スウェーデンでは、このユールトムテの置物をコレクターとして集めている人も少なくありません。蚤の市で見かけるヴィンテージのものだと、物によってはびっくりするようなお値段がついていることも。
我が家のユールでも、ユールトムテはもはや欠かせない存在。彼のファルモルやママから受け継いだもの、蚤の市で出会ったものなど、個性豊かなユールトムテを、1年に一度クリスマスの月に、まるでタイムカプセルを開けるような気分で再会するのがとても楽しみなのです。
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