道田 聖子
スウェーデン人のパートナーと住まいとインテリアのデザイン会社「Aj! design(アイ!デザイン)」を経営する。毎年、夏にはスウェーデンのアネヒルのコテージで過ごす。著書に『自然のなかのやさしいデザインたち』『北欧のなつかしいモノ暮らし』(共にインターシフト発行)。
スウェーデンのサマースクール『テキスタイルプリント科』へ短期入学した私たち。学校で何かを学ぶなんて、なんて久しぶりのことでしょうか。しかも、好きな授業だけを好きなだけ!
クラスは私たちを含めて8名。内、男性は私の夫だけでしたが、クラスメイトの一人の女性は、私たちと同様にカップルでサマースクールに参加をしていて、彼女のパートナーは別の彫金コースに入学していました。年齢は20代から40代。出身も職業もバラバラ。全員に共通した興味は、ただひとつ「テキスタイルのプリントデザインを習得したい!」
先生はアンナさん。この学校で通年テキスタイルコースを担当している先生です。授業はまず座学からスタートし、テキスタイルについての様々な知識を教わります。生地の種類とその特性、どのような塗料を使って色を乗せるのか、シルクスクリーンの技術について、優れたテキスタイルデザインとは、その考え方など…。
1回の授業は60分。インプットの内容が濃すぎて、生徒になるのが久しぶりの私たち大人8名の頭はパンク寸前…。「集中して話を聞くだけでこんなに頭が疲れるなんて」と、授業の終わりにはみんな口々に言い合い、顔を見合わせて、苦笑い。
しかしここはスウェーデン。サマースクールにだって、朝、昼、晩、欠かさず3回のフィーカタイムがプログラムに取り入れられています。そして、これがちょうど良いタイミングで、頭と身体の休憩タイムになるのです。
座学が終了したら、いよいよ待ちに待った実技の授業がスタートです。まずは自分でプリントのデザインをいくつか考えて描き、暗室で特殊なフィルムに転写していきます。その後、キャンバスのフレームに細かいネットを張った道具で実際の生地の上に色を乗せていくのです。簡単に説明すれば、そのようなことですが、実際には作業の間に、細かいステップや注意すべきことが、もっとたくさんあります。
その楽しさと難しさ、奥深さに、皆んなが夢中になり、寝る間も惜しみ徹夜までして作業をした日さえありました。何と言っても、白夜の夏です。夜になってもうっすらと 明るい空に勇気付けられたところもあるのかもしれません。まさにその姿は、卒業制作に追われる大学生さながら。
実際、最終日には全コースの生徒が集まり、作品を発表する卒業制作発表が控えているのです!その様子はまた次回に…。
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