道田 聖子
スウェーデン人のパートナーと住まいとインテリアのデザイン会社「Aj! design(アイ!デザイン)」を経営する。毎年、夏にはスウェーデンのアネヒルのコテージで過ごす。著書に『自然のなかのやさしいデザインたち』『北欧のなつかしいモノ暮らし』(共にインターシフト発行)。
大人になって、社会人になって、家族ができて、いつの間にか月日が過ぎて…。今よりずっと若い頃、何になりたかったかどんなことを夢見ていたか覚えていますか?
私は、テキスタイルデザイナーになりたいと、憧れていた時があります。結婚して数年経った頃、そんな話を夫にすると、思いもがけない答えが返ってきました。
「夏スウェーデンに行った時に、サマースクールに一緒に入学してみようよ。実は僕もテキスタイルのデザインに興味があったんだよ!」と。
早速彼が調べてくれたのは、私たちのサマーハウスから車で1時間半ほど走った町にある学校でした。
スウェーデンでは、幾つになっても人は学ぶ権利があると考えられています。そして、そのための学校もあります。私たちが行くことになったのは、デザインに特化した大人のための学校。
ここではテキスタイル、水彩画、彫金、織物、木工などのコースがあり、夏休みを利用した10日程度の学びの間、寮で寝泊まりし、3度の食事とフィーカも提供してくれるので、日々の煩わしいことを気にすることなく、したいことだけに集中できる、という大人にとっては夢のような時間を過ごせるのです。
その短くも濃厚な日々を、あれから12年経った今でも色鮮やかに思い返すことができます。
実際に学校に行ってみると、性別も年齢も様々な人たちが集まっていることに感動しました。私のテキスタイルクラスは、偶然女性の多いクラスでしたが、お孫さんのいるおばあちゃんや、現役消防士さんや、オフィス機器の営業マン、会社の事務員さん、福祉関係の仕事の方…などなど、職業もバラバラ。
最初の自己紹介で、なぜ今回サマースクールでテキスタイルデザインを学びたいと思ったか、という理由も発表するのですが、「今の仕事に飽きて違う何かを見つけたい」「自分のデザインしたテキスタイルを使ってみたい」「デザインの方法に興味があった」「夏休みの間に普段できないことをしたかった」と、その理由も人それぞれに違うのです。
次回は、サマースクールでの学びの様子を皆さんにお伝えしたいと思います。
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