道田 聖子
スウェーデン人のパートナーと住まいとインテリアのデザイン会社「"Aj! design(アイ!デザイン)」を経営する。毎年、夏にはスウェーデンのアネヒルのコテージで過ごす。著書に『自然のなかのやさしいデザインたち』『北欧のなつかしいモノ暮らし』(共にインターシフト発行)。
ファルモルから教わった、スウェーデンの習慣の一つはfika(フィーカ)です。フィーカは、コーヒーと共に焼き菓子などを楽しむ時間のこと。しかも1日のうち、朝食と昼食の間、午後の3時、夕食後と、3回もあるのです。スウェーデンの人と結婚して以来、夫が持ち込んだこの習慣に合わせて楽しんでいたら、いつの間にか私だけ体重が年々増加していた、という苦い?思い出があります。
けれども、一日に3回、少し作業の手を止めたり、考えごとから頭を解放して、ホッと一息つく時間があるというのは、リフレッシュの良い機会でもあって、私たち夫婦の生活に今や、フィーカは欠かせない大事な時間となっています。
フィーカは、スウェーデンの全ての世代で今でも続く習慣です。しかし、伝統的なフィーカ時間を過ごしているのは、やはりファルモル世代と言えるでしょう。
健康志向の若い女性なら、マグカップのコーヒー片手に林檎をかじるフィーカというのもありなのでしょうが、ファルモルたちのフィーカは、手作りの焼き菓子が必須ですし、こじんまりしたカップ&ソーサーを用意し、テーブルにはクロスを敷き、コーヒーポットには充分お代わりのできる量のコーヒーが作り置かれているのです。
特に、近所のお友達や家族を招くフィーカとなれば、焼き菓子は少なくとも7種類は用意しておきます。我が家のファルモルの場合は、それプラス、手作りのシナモンロールなどの甘いパン、ケーキなどもあり、テーブルの上はさながらスイーツビュッフェのようでした。
温かいおもてなしの心でゲストを迎えて、ゆっくり楽しむフィーカの想い出は、そのままファルモルと過ごした時間と重なっています。
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