道田 聖子
スウェーデン人のパートナーと住まいとインテリアのデザイン会社「"Aj! design(アイ!デザイン)」を経営する。毎年、夏にはスウェーデンのアネヒルのコテージで過ごす。著書に『自然のなかのやさしいデザインたち』『北欧のなつかしいモノ暮らし』(共にインターシフト発行)。
スモーランド地方の田舎の森に佇む小さな家、アネヒル。このエリアは、いわゆる高級別荘エリア、というイメージではありません。アネヒルのような夏の家もあれば、定住している農家さんの家もあり、スウェーデンの典型的なのどかな田舎の村、というような雰囲気です。
実はそんなご近所さんたちから、アネヒルはちょっと評判の家なのです。その一番の理由は、古い家なのにが窓が多いこと。スウェーデンでは、普通100年以上経つような昔の家は、その構造や技術的な理由から、窓は小さい上に天井も低いことが一般的です。アネヒルは、元々のオーナーさんが大工さんだったこともあり、自分好みに工夫して作ることができたようなのです。
庭で花を手入れしていると、家の前の小道を散歩する人に「あなたの家の、そのガラスルーム(窓面の多い明るい部屋のこと)素敵よね!」と、声をかけられることもありますし、近所の燻製屋さんでは、どこから来たか尋ねられて「アネヒル、です。あのガラスルームのある…ご存知ですか?」と答えると「ああ、もちろん!知っているわ、とってもロマンチックよね」と褒められたこともあります。
ウェーデンの冬はとても暗くて長いので、部屋に降り注ぐ明るい太陽の光というものに、憧れがとても強いのです。夏をこよなく愛しているのも、やはり光を愛するからです。
そういう意味で、ガラスルーム付きで、おまけに、古いものをチャーミングと感じるスウェーデン人気質が、アネヒルのことを素敵な家!と賞賛するのも理解できます。この家をオークションで買った彼のママも「とにかくこの特別な窓ガラスに惚れ込んだのよ!」と得意げになるのも納得なのです。
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