道田 聖子
スウェーデン人のパートナーと住まいとインテリアのデザイン会社「"Aj! design(アイ!デザイン)」を経営する。毎年、夏にはスウェーデンのアネヒルのコテージで過ごす。著書に『自然のなかのやさしいデザインたち』『北欧のなつかしいモノ暮らし』(共にインターシフト発行)。
森の家に滞在中の楽しみのひとつは、庭の恵みをいただくこと。
香り豊かなシロップが作れるフレーデルの花木や、野生のサクランボやりんごが実をならせてくれますし、キッチンガーデンにはジャガイモやハーブ、それからルバーブが植わっています。
日本ではあまり手にすることの少ない新鮮なルバーブですが、スウェーデンの人たちには身近な夏の食材なのです。
ルバーブを見たときは、一体これは野菜として食べるのかしら、それとも…?と不思議でした。
初めていただいたのは、彼のママが作ってくれたルバーブのスープ。それを天然酵母の少しどっしりとしたパンとチーズと共に、ランチに出してくれたのです。それは甘酸っぱいドロドロのスープ。ルバーブ自体はとても酸っぱいので、甘さはたっぷりのお砂糖の効果なのです。
正直、食事としては食べ進めづらいなあ、という印象でしたが、ママに作りかたを教わり、毎夏食べるうちに、今ではルバーブスープは、私の中でアネヒルの思い出の味の一つになりました。
森の暮らしでは、食欲のベクトルが日本にいる時とはまた違う方向で働く気がします。あれが食べたいこれが食べたい、という欲ではなくて、身近な自然を感じる素材を手をかけすぎず、ゆっくり食べることが幸せ。
そしてそれを庭で食べることができたなら、なんて最高の食事なんだろう!と感じるのです。アネヒル暮らしでは、幸せを感じるセンスが磨かれていく気がします。
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