道田 聖子
スウェーデン人のパートナーと住まいとインテリアのデザイン会社「"Aj! design(アイ!デザイン)」を経営する。毎年、夏にはスウェーデンのアネヒルのコテージで過ごす。著書に『自然のなかのやさしいデザインたち』『北欧のなつかしいモノ暮らし』(共にインターシフト発行)。
スウェーデンの人と結婚して、今年で19年。仕事の関係で、その前からスウェーデンへ行き来をしていたので、スウェーデンとの付き合いは、もうかれこれ20年以上になります。
スウェーデンに家族ができてから、より一層深くスウェーデンを知ることになった訳ですが、とりわけ夏の家アネヒルとの出会いは、私の中でスウェーデンの素敵な思い出のすべて、本当のスウェーデンの素朴で美しい暮らしの豊かさを教えてくれた場所、宝物のような体験です。
スウェーデンのスモーランド地方の森の中にひっそりと佇む小さな家、アネヒルでの暮らしのことについては、きっと1冊の本に書けてしまうほどです! が、今月からしばらく回を分けて、このアネヒルのことについて綴っていきたいと思います。
実は、アネヒルとはこの家と土地の住所です。名前の由来は分かりませんが、彼の両親が30年ほど前に、この家をオークションで購入した際には、もうその名はついていたのです。
家の年齢は、100歳オーバー。元々は大工さんの家族が住んでいたそうです。 購入後、両親は早速自らの手でリノベーションを始めました。
外壁や窓枠を塗ったり、古い天井の壁紙を貼り直したり、キッチンの扉を取り替えたり、、洗面を新しくしたり、玄関スペースを増築したり…日本だったら、それ業者さんに頼まないの?というような内容でも、スウェーデンの人たちは、そのようにして自分たちでDIYすることを、大きな喜びとしているのです。
そして、すべてを新しくしてしまうのではなく、古い家のチャームポイントを存分に活かすように手を入れるのです。
私が結婚した時には、すでにアネヒルの今の姿は完成していましたが、彼の両親のその楽しさや苦労、家の変化する様を、ホームビデオで何度も見せてもらい皆であれこれ言いながら、分かち合ったものでした。
日本に住んでいる私たちは、毎年夏が来ると長い休みを取り、このスウェーデンの田舎にある夏の家『アネヒル』に帰るというのが、毎夏の恒例行事となりました。
今ではこのアネヒルが、私の第2の故郷と言っても過言ではない場所になったのです。(次回へ続く)
イエマガで人気のキーワード 間取り:「間取り」のもくじ >> 太陽光発電:太陽光発電のある家 >> |
キッチン:わが家のキッチンプラン >> |
土地探し:土地探しの10のコツ >> 地盤改良:調査と口コミ >> 業者選び:業者との出会い >> 構造・建材:耐震ワンポイント講座 >> |
マンガ:おうち大好き >> お役立ち:家づくりノート >> |
|||||