道田 聖子
スウェーデン人のパートナーと住まいとインテリアのデザイン会社「"Aj! design(アイ!デザイン)」を経営する。毎年、夏にはスウェーデンのアネヒルのコテージで過ごす。著書に『自然のなかのやさしいデザインたち』『北欧のなつかしいモノ暮らし』(共にインターシフト発行)。
夫のママはスウェーデンの小さな田舎の町で、一人暮らしをしています。7年前にパパが亡くなって、今年75歳になる彼女は今、穏やかな老後を送っています。
夏の里帰りの時に、彼女の家に遊びに行くと、いつも玄関には美しい植え込みの花が出迎えてくれます。そして「ああママはいつも通りなんだなぁ」と、ほっと安堵するのです。
一人でも、生活が規則正しく進むように、月曜日は水泳の日、木曜日はマーケットの日、土曜日は掃除の日、というように1週間のスケジュールを立て、暮らしのカレンダーをめくっていきます。
そして、きちんと家を整えます。独りになってからも自分らしく生きるために、その時々に合ったように、ママはよくインテリアの模様替えをしています。
時には、大がかりに書斎とベッドルームを入れ替えたりして、まるで新しい気分で住むことができるような工夫をしているのです。
いらないものは教会のバザーに出したり、必要なものを蚤の市へ探しに行ったり、風通しを良くしながら新しいものを迎える方法も上手です。
そして、いつも今の家がどうしたら、もっと素敵になるかということを、考えるのが大好きなのです。
もし私が老後独りになったら….こんな風に暮らせたら理想かもしれない、そう思わせてくれるスウェーデンのママの暮らしにはお手本がたくさんあります。
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