道田 聖子
スウェーデン人のパートナーと住まいとインテリアのデザイン会社「"Aj! design(アイ!デザイン)」を経営する。毎年、夏にはスウェーデンのアネヒルのコテージで過ごす。著書に『自然のなかのやさしいデザインたち』『北欧のなつかしいモノ暮らし』(共にインターシフト発行)。
スウェデーンの人たちは古き良きものを愛し続けます。車だってそのひとつ。
1930年代スウェーデンの車の約90%はアメリカからの輸入でした。まだ舗装の行き届いていないラフな道路には、当時のスウェーデンの国産車ボルボよりも適していたからです。
時代が過ぎ、ほとんどの人が最新の車を持つことができるようになった今でも、クラッシックカーへの情熱と憧れを持ち続ける人は少なくありません。ただし、ほとんどの場合男性ですが。
今の時代にクラッシクカーを持つことは贅沢なことです。常にピカピカに手入れし、まるで新品のようにして保つことこそ価値だからです。
特に50〜60年代のシボレーなどのアメリカ車は大変な人気。夏になると、スウェーデンの各地で、このご自慢のクラッシックカーを披露するイベントが開かれます。
夫の実家のある小さな町でも、毎年開催されていて、夫のママに誘われて見に行ってきました。
町の中心の大通りをクラッシックカーがゆっくりと進み、それを通りの両側に立って見る、というのが朝から夕方まで続くこのイベント。
私はさすがに1時間程度で切り上げましたが(正直、車には関心が薄い私…)、夜には通りのイルミネーションに明かりが灯り、どの車が素晴らしいかコンテストも行われるそう。
ひたすらのどかなイベントなのですが、この日はイギリスから有名な楽団もパレードに参加するということもあって、町中から老若男女、大勢の人たちが集まってきていました。
時別に露店がでるわけでも、派手なショーがあるわけでもないのです。ただ夏の天気を楽しみ、クラッシックカーを愛でて、楽団のマーチを見る、その人たちの表情の緩やかなこと。
なんだかこれって、とてもスウェーデン的なイベント!だと思いませんか?
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