先日、日本のIKEAに行って、ミートボールを食べてそのお味にがっかりした私。さらに友達から「スウェーデンのミートボールって、まぁまぁよね…でも、そんなもんなんでしょう？」と言われて、さらにショックを受けました。このままではスウェーデン料理のイメージがアブナイ！？

スウェーデン人の家族を持つ身としてはっきり言わせてください、スウェーデンの家庭のママの手作りミートボールは、本当はもっともっと美味しいのです！ミートボールは、スウェーデンの人たちにとって、代表的なお母さんの手料理。

しっかりとしたお肉の味を活かすための、適度な塩味と控えめなスパイスを加えて、よくこねたミンチをほどよい形に丸め、バターを熱したフライパンで香ばしい焼き目が付くまで焼いて（さらにオーブンに入れて焼く場合もあります）いくと、もうそれは待ちきれない程の、いい匂いで部屋中が満たされます。

家庭料理ですから、それぞれの家のレシピがあるのです。私は夫の実家のママのミートボールの洗礼を受けましたから、私にとってはそれがスウェーデンのミートボールの味。さらに、それはおばあちゃんから受け継がれて来た味でもあるのです。

このミートボール、普段の食卓にも登場しますが、クリスマスや、お誕生日やイベントのときなどにも、人気のメニューとして用意されることも多く、誰からも愛されている国民食です。

近ごろの多忙なスウェーデン人ママの子供たちの中には、IKEAレストランのミートボールがおふくろの味！なんてことが、スウェ―デンの実情としてない訳でもないのですが、やっぱりそれは残念なこと。

理想はママの手作りミートボールだということに、不賛成の人はきっといないでしょう。

本場の家庭の美味しいミートボール、一度みなさんに食べてもらえたらなぁ、と願って止みません！