道田 聖子
スウェーデン人のパートナーと住まいとインテリアのデザイン会社「"Aj! design(アイ!デザイン)」を経営する。毎年、夏にはスウェーデンのアネヒルのコテージで過ごす。著書に『自然のなかのやさしいデザインたち』『北欧のなつかしいモノ暮らし』(共にインターシフト発行)。
その昔、一般のスウェーデン人の人たちが初めてサマーハウスを持ち始めた1950年代頃、サマーハウスは今よりもっと素朴なものでした。
夫のおじいちゃんは地元の鉄鋼所で働く職人でした。
彼がサマーハウスを持つことになった経緯は、会社が所有の森の中の土地を『貸し出すので、あとはご自由に』と、従業員に割り当てられたことでした。その時、おじいちゃんは湖のほとりの土地を選びました。しかし、ひとつ問題が…。
森が深すぎてそこへたどり着く道がなかったのです!
別荘地でもない北欧の深い森の一部、もちろん、電気も水も通っていません。湖の向こう岸からボートで向うのが唯一の手段でした。
おじいちゃんの小屋作りは、小さなボートで部材を運ぶことから始まりました。木材、窓、レンガ….休みの日を利用して少しずつ運び、それをすべて自らの手で組み建てていったのです。なんという大変な、そして夢のある話でしょう!
夫が子供の頃には、おじいちゃんの夏の小屋はすでに立派に完成していましたが、この小屋作りのストーリーを何度も聞かされてワクワクしたそうです。
幼い頃夏休みになると、おじいちゃんやおばあちゃん、家族総出で数週間分の食料や水、生活道具をぎっしり小さなボートに詰めて、途中沈みそうになりながら!?夏の小屋に湖を渡り向う、その夏の冒険のような休暇は、スウェーデンの古き良き時代の思い出として、いつまでも心に刻まれているようです。
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