道田 聖子
スウェーデン人のパートナーと住まいとインテリアのデザイン会社「"Aj! design(アイ!デザイン)」を経営する。毎年、夏にはスウェーデンのアネヒルのコテージで過ごす。著書に『自然のなかのやさしいデザインたち』『北欧のなつかしいモノ暮らし』(共にインターシフト発行)。
スウェーデンの国内でも、各地方で特有の郷土グルメというのが存在します。
夫の実家はスウェーデンのスモーランド地方。例えば、ここではちょっと変わったチーズケーキが有名です。
スウェーデン語では『ostkaka(オスト.カーカ)』(オストはチーズ、カーカはケーキの意味)。市販のそれを初めて食べたときの感想は、「正直なんだかよく分からない味…」。
食感は、生焼けのケーキのような?そして、なんだか豆腐のようなつぶつぶ感。チーズというよりミルクのほんのり香りがして、そしてあまり甘くもなく…。
オストカーカは、新鮮な牛乳にレンネットという凝乳酵素をいれてカッテージチーズ状のものを作り、クリーム、卵、砂糖、砕いたアーモンドを入れて、オーブンで焼き上げます。
オストカーカをいただくのに最適な温度は、熱々ではなく、冷めてもダメで、あくまで生温いこと。それに、付け合わせの生クリームとイチゴジャムをたくさんかけていただくと、ようやく「ふむふむ…なるほど、そういうことね」と、納得できるような味となるのです。
しかし、習慣とは不思議なもので、この謎の!?チーズケーキを行事ごとに食べ続けていると、なんだか美味しいような気がして来て…唯一無二のこのチーズケーキに、いつの間にかはまってしまったのです。
ある夏、森の家の近くでこのオストカーカを自家製で作っている酪農家さんの工場があるという情報を地方紙で得ました。しかも、そこではオストカーカビュッフェなるものがいただけるというのです。なんと興味深い!ということで、早速出かけてみることにしました。
着いて見ると、一見ごく普通の田舎の家。しかし、その敷地内に大きな家のような立派な牛舎があり、そこで飼っている牛たちを見学をすることができました。
そして、お楽しみのビュッフェタイム。オストカーカの食べ放題なんて、もちろん初めて。
そして予想していた通り本当に美味しく、しかしすぐに満足になり、期待していたほどおかわりは出来ませんでした。
その日、晩ご飯の時間になってもなかなかお腹が空かなかったことは言うまでもありません!
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