今年の夏も、夫と共にスウェーデンに里帰りしてきました。スウェーデンの人々が夏休みをとるのは7月が多いのですが「今年は雨、雨、雨….おまけにとっても寒い夏なのよ!子供たちも湖で泳げなくて可哀想だわ。」と夫のママから聞いていました。が、私たちの到着した翌日8月の1日から、ようやく太陽が輝き始め、それから約1ヶ月「お待たせしました!」とばかりに、スウェーデンの夏らしいお天気に恵まれました。
すでに夏休みが終わっていた大人たちも、こんなに天気がよくちゃ仕事にならない、とばかりに夕方早々に仕事を切り上げ、オフィスから湖へ直行している人たちの姿をよく見かけました。太陽が輝く美しい夏というのは、それだけ北欧の人たちをおおらかにし、癒し、元気をくれるのです。
私も、今年は特にスウェーデンの美しい夏に、前向きなエネルギーをもらいました。個人的なことですが、昨年腰のヘルニアを煩い体調を崩し、今まで通り動けない自分への焦りや不安などから、時々気持ちも落ち込みがちでした。
体調がまだ万全ではない中、今年の夏も思い切ってスウェーデンへの里帰りを決行したのです。
スウェーデンの田舎のサマーハウスに暮らし、周辺の森を散歩したり、湖の畔に座ったり、庭で本を読んだり….そのようにして自然の中で静かに、ただ自然の美しさに感動し、夏の甘い風に吹かれていると、少しずつ心の中の硬い氷が溶けていくように、気持ちが切り替わっていくのが分かりました。「ああ、大丈夫かもしれない」そんなふうに思えるようになったのは、今年の白夜の夏の恵みでした。
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