コロニーロットというのは、スウェーデンの市民農園のこと。ストックホルムで1904年にスタートして、各地に広がり100年以上の歴史を持っています。日本でいうところの『貸し農園』のようなもので、ひと区画300平米程の土地を借りて自分で小さな小屋を建て、農園を手入れしながら週末を過ごしたりするのです。
コロニーロットは、街中で暮らす人たちが自土や自然とふれあい、静けさの中で心の休息を取り戻すようにと、考えられた国の政策です。
年間5万円程度で最大25年間借りることができ(水、共同トイレ、道路等の経費を含んでいます)サマーハウスを所持するよりもぐっとリーズナブルなので、とても人気がありますが、それゆえに、なかなか空きがでないところが、少々問題ではあります。
コロニーロットを借りている人たちは、野菜や果物を植えたり、夏には花を楽しんだりします。様々な世代の人たちが借りているので、農園作りという共通の趣味を通して、自然にコミュニケーションを取ることができるのも魅力です。コロニーロットによっては、自主的に収穫祭のようなイベントを開催しているところもあります。 |