ホテルに滞在する楽しみのひとつは、朝食。スウェーデンのホテルでは、スタンダードとして朝食は、価格の中に含まれていることがほとんどです。朝食は、ビュッフェスタイル。フルコストとは、スウェーデン語で朝食を意味します。

ビュッフェテーブルに並んでいるものは、日本のホテルにくらべると、種類のバリエーションはそれほど豊富というわけではありませんが、スウェーデンで年中人々が好んで食する、サーモンのマリネ、ニシンの酢漬け、チーズ、ハムやベーコン、野菜、卵料理、ムッスリ（グラノーラのようなもの）、各種ヨーグルト、パンなどといったものが並びます。

そして、その内容は実はどのホテルでもたいてい同じなのですが、ちょっといいランクのホテルですと、オーガニック素材が使われていたり自家製だったりして、やはりぐんと美味しかったりするのです。

ビュッフェとしては、お料理の数が少ないような気がしても、充分な満足感が得られるのは、朝食がスウェーデンの美味しいものの代表をピックアップして並べているからかもしれません。

パンの粉そのものの美味しさ、バターのミルクの旨味、ほんのりと薫製のフレーバーと絶妙な塩気の肉のハム、どれも味わい深くしみじみと美味しいのです。

スウェーデンのホテル滞在する機会があれば、早めに起きてゆっくりと楽しんでみてくださいね。