スウェーデンのロールストランド(RÖRSTRAND)といえば、日本でもヴィンテージ好きな北欧通の間でも有名な、陶器メーカーです。1726年ヨハン・ウルフがスウェーデン王室御用達窯として創業。この歴史は、ヨーロッパの中でも陶器メーカーとしては2番目に古く、1746年からは、ロールストランド製品の輸出が開始されたので、今や世界中にその愛好家がいるのです。ちなみに、ノーベル賞授賞式の晩餐会で使用される食器は決まってロールストランドのノーベルシリーズです。
もちろん、ロールストランドの食器は、私も大好きです。特にヴィンテージものは、本当にいろいろなデザインがあります。ポップなものからモダン、エレガント、ロマンチックなスタイル、見ているだけでもワクワク楽しいのです。蚤の市で「あ、これステキ!」とピンとくるものは、ロールストランドのものが多いのです。バリエーション豊かで個性溢れる、芸術性に富んだ優れた作品が生まれた背景には、第二次世界大戦後、スウェーデン工業協会の「芸術家を産業現場に」という理念のもと、多くの陶芸家やデザイナーを招き入れてきたからという理由があります。
現地のロールストランド社には、その歴史や今までの作品を並べたロールストランドセンター美術館があるというので、出かけてみました。 |