スウェーデンに住む夫のお母さんが、終の住処に選んだ家の話をここでも書いたことがあります。今年の夏スウェーデンに里帰りをした際、お母さんの家を訪ねたら、ちょっとしたリフォームの真っ最中でした。
彼女は、今年で71歳になりましたが、どうしたら、もっと素敵に住まえるかというアイデアを、いつも考えている人なのです。旬のインテリア雑誌も毎月購読していますし、テレビのリフォーム番組も欠かさずにチェックしています。
自分の家に関しては「まあ、この程度でいいか」という妥協はありません。配偶者に先立たれ、数年前、彼女が終の住処として選んだのは、中古の平屋のタウンハウスでした。明るいキッチン&ダイニングとリビング、洗面とシャワーブースが一体となったユーティリティー、寝室とゲストルームがひとつずつ、リビングから続くウッドデッキは、裏庭へ続いています。
一人暮らしにはちょうどよい快適な間取りですが、今回の彼女のプチリフォームのアイデアは、このウッドデッキの四方をガラスドアで囲むことでした。夏の白夜のシーズンには、太陽のでている時間が長いとはいえ、雨の日も多く気温が下がりやすいスウェーデンでは、ガラスで囲われたインナーテラスのような空間がとても重宝します。外に座っていながら、室内にいるかのように温かく、家族やゲストと共に、外の天気を気にせずに過ごすのにぴったりなのです。 |