スウェーデンには、『スモーゴストルタ』という食べ物があります。
スウェーデン語で、スモーゴスはサンドイッチ、トルタは、ケーキの意味です。サンドイッチケーキ？それは、食事かデザートどっちなの？というお声が聞こえてきそうですが、どちらかというと、一応食事の分類になるようです。

スモーゴストルタとは、簡単に言えば、超巨大で豪華なサンドイッチ。その風貌は、まるでサンドイッチの王様です！何層にも重なったパンの間に、バターやツナ入りマヨネーズやサラダ、キューリやトマト、ハムなどがタップリと挟まれていて、さらにその上にも小エビやサラダ、フルーツなどがまたこれでもかとトッピングされています。

味のバランスから言っても、カロリーを考えても、いささか盛り過ぎな気がしないでもない、というサンドイッチなのです。

スモーゴストルタは、日常的に食べるというよりは、人が集まったとき用のパーティーフードとして、夏場に好まれます。自分で作る人もいますが、ベーカリーや町のスーパーで事前に予約すれば、手軽に買うこともできるので、ホスト側としては、気軽におもてなしをすることができるのも魅力です。何人で食べる予定です、と伝えておけば、その人数に応じたサイズのスモーゴストルタをお店側が提案してくれます。

夫のママも夏の間、子供や孫たちが揃う里帰りに合わせて、スモーゴスとルタをよくオーダーしています。何人でこれさえあれば、とりあえずボリューム的にも全員が満足でしょ？という感じです。あとはお茶や飲み物の準備をすればOK。主婦にとってはまさに困った時のお助けパーティーフードというわけ。

スモーゴストルタ、日本人の胃袋には、うーん…ちょっと重いかもしれません！