スウェーデンの蚤の市に出かけて、60〜７0年代にデザインされ製造されたヴィンテージの食器や雑貨、生地などを見てまわっていると、時間が経つのをすっかり忘れるほど夢中になります。

現在のスウェーデンではあまり作られていないようなものに遭遇するのが何より楽しいのです。
キュートな色や柄、ガラスや陶器のほっこりとした質感、遊び心のある手書きのイラストなどはヴィンテージものならでは。カワイイものからシックなもの、ふと笑ってしまうようなユニークなものまで、デザインのジャンルが幅広いのも魅力の一つです。

すっかりスウェーデンのヴィンテージものの魅力にはまっている私ですが、これらを一堂に集めた生きたショールーム！ともいえるのが、夫のおばあちゃんの家。

おばあちゃんにすれば、実際その時代に好きなものを買っただけ、ということなのでしょうが、古いものを大切にしてきたおばあちゃんの暮らしのなかで、それらは自然に溶け込み馴染んでいます。

そんなものたちに囲まれてコーヒーをいただくスウェーデンのフィーカ時間（コーヒータイム）は、なんだかほっこりと心が和みます。

スウェーデンのデザイン好きな若い世代の人たちの間でも、ヴィンテージ熱はここ数年続いています。彼らはモダンなインテリアのアクセントとしてヴィンテージの椅子や、オブジェや食器などを取り入れるのが上手です。そうしたヴィンテージのものたちは、蚤の市で探すこともありますが、実際に家族から譲り受けることも多いのです。

デザインが好きということだけではなく、ヴィンテージのものたちは、おばあちゃんの家で過ごした時間を懐かしく想い出させてくれるのです。