片づけ・収納について、もっと使いやすい仕組みを考えるため、ライフオーガーナイザー/整理収納アドバイザーの資格を取り、その後「ネコノテ 暮らしと収納研究室」を立ち上げました。この連載では、わが家の収納スペースやご依頼いただいた片付けの様子を例に、家事がスムーズになる収納づくりを考えていきたいと思っています。
「ネコノテ 暮らしと収納研究室」 暮らしの中の物と収納についてあれこれ小さなことから実践。整理収納サービスも行っています。 http://quarante11.exblog.jp/
今回は趣向を変えて、収納のお困りごとにお答えする実例をご紹介したいと思います。
イエマガサポーターのみなさんに行ったアンケートで、収納のお悩みで多かったのは「キッチンのシンクの下(レンジの下)がうまく収納できていない」でした。
わが家のキッチンはL字型になっており、収納できるカ所はシンクの下に引き出しが2段、L字型部分の下の棚、そしてレンジ下の引き出しです(写真・1、図・1、2)。
料理が好きなので所有しているお鍋やフライパン、ボールやバットなど調理道具は多いほうだと思います。
たくさんある調理道具を限られたスペースに収納するためには配置をうまく考えることが鍵になります。なぜかというと自分が使いやすい収納場所というのは限られているからです。
使いやすい居場所というのは自分の手の届く範囲のことで料理をしていて手を伸ばせばすぐに取り出せる位置、台に上ったり無理して手を伸ばさなくても届く位置のことです。
この場所によく使う鍋やフライパン、調理道具をうまく収納して、それ以外の場所には使う優先順位の高い物から収納していくように配置を考えてみましょう。
コンロ下の収納はお鍋と調味料が入っています。ここは私にとって一番使いやすい位置なので、よく使うお鍋の場所になってします(図2の引き出し収納(1)。写真・2)。
お鍋はスペースの都合で並べて収納するのが難しいので重ねて収納しています。 よく使うものが上段に来るようにしていますが重ねての収納は使い勝手はあまりよくないのが実情です(写真・3)。
調味料は整理ボックスに入れています(写真・4、5)。ニトリで整理ボックスは狭い隙間を活用できて便利です。
入れ物に入れておくと、スペースが確保されること、そして汚れたときの掃除のしやすさが利点です。
その横のL字の棚は製菓道具やミキサーなどそれほど頻繁に使わない調理道具を主に収納しています(写真・6、7)
L字のキッチンの宿命で、奥の角の部分は物が取り出しにくいので ほとんど出番が無いけど置いておかないといけないものを置く場所にしてます。
たとえば来客のときだけ使うお盆やトレー、ケーキやお菓子の型などで 石焼の器と小さい土鍋、蒸篭もここに収納しています。
コの字のラックなどを置くと高さもうまく活用することができると思います(写真・8)。
コの字ラックは100円均一などでも売られていますが、キッチン周りで使うことを考えるともう少し耐久性のある物を購入したほうが良さそうです。 木目調のおしゃれのコの字ラックもあります(写真・9)。
保存容器が多すぎて雪崩のように落ちてくるというお困りごともありました。
確かに保存容器はいろいろな形や大きさがあって収納しにくい ですね。解決策は形と大きさを揃えること。
よく使う形と大きさを統一すれば重ねて収納することができて バラバラになることがないのでおすすめです(写真・10、11)。
これから買い足す時は同じブランド(大きさ)の物に 揃えて、形の揃わない古い物は徐々に処分していくと 自然と同じ大きさの物が残ることになります。
次はシンク下の収納です。シンクの下は配管の関係で置ける物の制限がありますが ここも料理中に取り出し易い、使いやすい位置になります。 ここにはフライパン、ざる・ボール、バット、洗剤のストックを置いています(写真・12)。
アンケートの回答にフライパンの収納方法というお困りごとが幾つかありましたが フライパンは重ねて置くよりもフライパンスタンドなどを利用したほうがうまく収納できると思います(写真・13、14、15)。
キッチンのサイズによってはフライパンスタンドが合わない場合もありますので、専用のスタンドにこだわらず小物ケースを利用するのも良いかと思います。
最後は、シンク下の引き出しの下段です。缶詰とふきん、ゴム手袋などの消耗品を入れています(写真・16)。
ここは高さに制限があり「おまけの収納」のような存在です。無理して使おうとはせずに 「入れられる物があれば入れる」くらいの気持ちで使っています。
スーパーでもらってくるレジ袋もここに入っています。 ごみを入れたり野菜を入れたりあると便利なレジ袋ですが、小さくたたんで「このかごに入るだけ」を定量に決めています。
気をぬくとすぐに増えてしまうので普段はエコバッグ持参で、無駄にレジ袋をもらわないように気をつけています(写真・17、18)。
中身を全部出して確認をする機会があれば、最後は汚れ防止のマットを敷いてから収納しませんか。
調味料などの汚れや鍋を置いた時の傷を防いでくれます。引き出しや棚の大きさに合わせて簡単にカットできます(写真・19、20)。
このマット、汚れや傷が直接つくのを防いでくれますがマット自体は時々取り替えが必要です。「取り替え時期を持ち物見直し時期」にしてみてはどうでしょう?
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