片づけ・収納について、もっと使いやすい仕組みを考えるため、ライフオーガーナイザー/整理収納アドバイザーの資格を取り、その後「ネコノテ 暮らしと収納研究室」を立ち上げました。この連載では、わが家の収納スペースやご依頼いただいた片付けの様子を例に、家事がスムーズになる収納づくりを考えていきたいと思っています。
「ネコノテ 暮らしと収納研究室」 暮らしの中の物と収納についてあれこれ小さなことから実践。整理収納サービスも行っています。 http://quarante11.exblog.jp/
「クローゼット・スッキリ計画」の仕上げは「もう必要ない」と判断した衣服の行き先を決めましょう。洋服の数を減らそうと思っても「捨てる」という言葉に抵抗がある方は多いかも知れませんね。
値段が高かったし、あんまり着てないし、もう着ないとはわかっていても、いざ捨てるとなると躊躇してしまうこともあると思いますので「捨てる」以外の手放す方法をご紹介します。
今回は子ども服を例に処分の仕方をご紹介します。洋服の整理をした際に「もう着ない」と判断した服(写真・1)を4つのカテゴリーに分類します。
上記の(1)〜(3)は次の行き先があるカテゴリーとして分類し、どれにも当てはまらないものを(4)とします(写真・2)。
比較的きれいでまだまだ使えそうなものはお下がりやリサイクルショップで売るなどの方法で次に着てくれる人を探すと無駄にならずに活用することができます。
わが家は2〜3年に一度の割合でフリーマーケットに出展して、洋服はもちろん、キッチン用品などの不用品もまとめて売ることにしています。
衣装ケースをひとつフリーマーケット専用にしていて、使わないと判断したものや粗品・引き出物などで使わないと思うものがあればその衣装ケースに入れていくことにしています。そのケースがいっぱいになった時を出展する目安にしています(写真・3)。
値札をつけたり看板をつくったり、子どもも一緒にお店屋さんごっこができる楽しいイベントです。お客さんの顔を見てやり取りできるので次に使ってくれる人に直接手渡すことができるのがフリーマーケットの醍醐味です(写真・4、5)。
ただし、フリーマーケットはお客さんのほうも「安く買える」ことが前提で来られる場合が多いので、高く買ったものであっても値段設定は低めになります。
儲けることが目的ではなく、不用品を家からなくすことが目的だと考えればフリーマーケットは楽しめると思います。
購入したときの値段が高かった場合や思い入れのある服は、スマートフォンのアプリ上で売買できる「フリマアプリ」を利用するのも良いと思います。
スマホにアプリをダウンロードすれば簡単に出品ができます。『フリマアプリ メルカリ』 https://www.mercari.com/jp/
全体がわかる写真と細部がわかる写真を取って 値段と発送方法を決めればとても手軽に出品が完了します(写真・6、7)。
比較的自分が設定した値段で販売することができますが、手数料や送料が別途必要になります。
衣料品量販店は古着の回収を行っているお店があります。引き取った衣料品をリサイクルしたり古着として途上国の衣料支援を行っています。
不要になった衣服があたらしい形で役に立つのであれば、手放す際の抵抗感も軽減されるのはないかと思います。
【古着を引き取ってくれるお店】
■『H&M』はどんな衣類でも回収をしてくれて店舗に持参するとお買い物券に交換してくれます。
■『ユニクロ』は全商品がリサイクル対象で店舗に回収ボックスが設置されています。
http://www.uniqlo.com/jp/
csr/refugees/recycle/
■『無印良品』は年に数回開催される無印良品週間に無印良品の繊維製品(衣料品・タオル・寝具)などを回収しています。お店に持っていくと無印アプリのポイントを還元してくれます。
http://ryohin-keikaku.jp/csr/recycle.html
■自宅の古着を送って発展途上国の子供たちにワクチンを受けてもらうボランティアに貢献する方法もあります。
『古着deワクチン』
http://furugidevaccine.etsl.jp/
さて、上記のどれにも当てはまらない処分する衣服についてですが、綿素材のTシャツなどは掃除のときに使う使い捨ての雑巾にしてもうひとがんばりしてもらいましょう。
台所の汚れや床の汚れをちょっと拭き掃除するのに小さく切った古Tシャツはとても便利です。台所まわりや気になるカ所をサッと掃除をしたらそのままゴミ箱へ。掃除自体が気軽にできるようになると思います。
ただし、拭き掃除用の雑巾にするために大切なことは
・ すぐ使える大きさにしておくこと
・ すぐ出せる状態にしておくこと
Tシャツをそのまま残しておくのはお勧めできません。掃除に使おうと思ったときに小さくなってないと絶対に使わないからです。
いつか掃除に使おうと思ってるTシャツが増えていくだけになってしまいますので、掃除用に使おうと思ったらできるだけその時にハサミを入れてしまいましょう。
私は小さくたたんで余った毛糸で縛っておいたり、ガラスの器に入れたり等の工夫をして見た目を良くしてやる気が出るようにしています。
こうしておくと雑巾にすることも掃除をすることも億劫ではなくなります。いずれにせよすぐに使える状態にしておくのが大事なポイントです。
さて、ここまでで残った服こそが処分する服になります。ここまで分類してどれにも当てはまらなければ、潔く処分しようという気持ちになるのではないかと思います。
クローゼットに限らず、片付けをした後「不要になったものの行き先を決める」が一番の難所です。リサイクルに持っていく服も処分すると決めた服もさっさと行動に移さないと、「やっぱりこの服、まだ着られるかも…」と思い直して、気がついたらまたクローゼットに戻っていたということになります。
手放すと決めたらとにかく早く行動に移してくださいね。
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