片づけ・収納について、もっと使いやすい仕組みを考えるため、ライフオーガーナイザー/整理収納アドバイザーの資格を取り、その後「ネコノテ 暮らしと収納研究室」を立ち上げました。この連載では、わが家の収納スペースやご依頼いただいた片付けの様子を例に、家事がスムーズになる収納づくりを考えていきたいと思っています。
「ネコノテ 暮らしと収納研究室」 暮らしの中の物と収納についてあれこれ小さなことから実践。整理収納サービスも行っています。 http://quarante11.exblog.jp/
秋らしく涼しい風が吹くようになってきました。
夏の間は暑くてなかなかやる気が出なかった片付けをまた始めていきましょう。
今月は「洗面室」の収納です。先日行った洗面室の片づけ・整理の【実践編】をご紹介します。
洗面室は、造り付けの棚があるけれど、どのように使ったらいいのかわからないというお悩みが多いようです。
せっかくの収納棚ですが、
● 奥行きが深すぎる。
● 横幅は狭く、収納用品を活用・追加しにくい。
● 棚と棚の間隔が広すぎたり狭すぎたり、
調節の融通がきかない。
などの理由で使いづらいと思われていることはないでしょうか。
片付けサービスでお邪魔したお宅では、洗面台とは別に縦長の収納棚があり、使い方に困っておられるとのことでした。
引越しをしてきた際に、とりあえず置いた物の位置がそのまま定位置になり、「お風呂で使う物」「洗濯で使う物」「買い置きなどのストック品」が入り乱れています。
下段のマットやタオルなども折り重なっていて出し入れがしにくくなっていました。
こちらのお宅でも棚は奥行きが深く、奥の物を取り出しにくいため、手前にばかり物を置き、手前からどんどん物を押し込んで奥にはある物が分かりづらくなっています。
スペースは十分にあるのに物を入れすぎて使いづらくなっている状態でした(写真・1、2)。
まずは収納棚と洗面台に入っている物を全て出していきます。
洗面室には洗剤や石けんなどもあれば掃除用品、入浴に使う物など様々な種類の物が集まってきています。
特にこちらのお宅では、洗剤などの買い置きストックがあちこちから発見され、ご自分でも「こんなにあったのか」と驚いておられました(写真・3)。
次に、出した物を分類していきます。
棚をうまく活用しすっきりさせるコツは洗濯で使うもの、お風呂場で使うもの、掃除で使うもの、洗剤、石鹸、タオル、マットなどを種類ごとにしっかり分類し、それぞれが混在しないようにすること、です(写真・4)。
それでは、分類した物をそれぞれ使い易い定位置を決めていきましょう。
私のオススメは洗面台の鏡の裏に洗剤の収納です。
スプレー式の洗剤や開封されている洗剤、ろうそくや着火用のライターなど小さい子どもに触られると危なくて怖いものは全て鏡の裏に収納することにしています。
ここなら子どもの手が届かず開けにくいので安心です。洗剤のごちゃごちゃも外からは見えないのでオススメの収納場所だと思います(写真・5・6)。
特に今回は小さいお子さんがおられるお宅でしたので、これまであまり活用されていなかった洗面室の裏の高い場所に洗剤類を収納することにしました。
大量にあった石鹸のストックは洗面台の引き出しに並べて入れることにしました。
ここで見落としがちなのがお土産やプレゼントでもらった小さな石鹸です。あちこちから発見されました。バラバラに保管していると使う機会をなくしてしまいます。
飾っておくだけではなく実際に使おうと思っているなら一緒にまとめておいて早めに使い切る、がスッキリします(写真・7)。
棚に積まれていたフェイスタオルは使いやすい洗面台の引き出しに収納することにしました(写真・8)。
在庫のたくさんあった買い置き洗剤はファイルボックスに収納しました。
この棚は横幅が狭く市販の引き出しでぴったり合うサイズのものが見つからなかったためファイルボックスを活用することにしました(写真・9、10)。
ファイルボックスは書類を入れるだけではなく、今回のように引き出しの代わりにするなど活用方法がたくさんあります。
洗面室で使う場合は洗剤のストックを入れやタオル収納として活用もできます。
物を立てて入れることができるので、空間を縦に無駄なく使えます。またファイルボックスを引き出せば中の物も取り出しやすいので奥行きを生かすこともできますね(写真・11、12)。
必要なものをとそうでないものを分類し、棚ごとに使うジャンル分けをしていくと こんなにスッキリしました(写真・13)。
最上段は洗剤や漂白剤など洗濯で使うものだけを置くことにし、その下にはバスタオルを収納しています。
バスタオルはこれまで別の部屋に収納していたそうで、お風呂場の近くにあるほうがすぐに使えて便利ですね。3段目には入浴剤やお風呂で使うおもちゃなどを収納し、一番下が洗剤のストックです。
あんなにたくさんの物が入っていましたが、実はこんなにスペースに余裕があったんです!
今回は物の定位置が決まっておらず、ストックがあちこちに収納されていたために「どれくらいの在庫があるか」が把握しきれずに同じ物を大量に購入されていました。こうやって全部の物を出してみたら同じ物がいっぱいあった!ということが発見できますね。
無駄買いを防ぐためにも定位置を決めて在庫管理をするのはとても大切なことです。
例えば今回ご紹介したようにファイルボックスに入れておけば残りの在庫が一目でわかります。このファイルボックスに入るだけのストックで十分です。
最近はオフィス用品の通信販売『アスクル』の個人向け宅配サービス 『LOHACO』(ロハコ http://lohaco.jp )のように注文すれば次の日には届くネット通販も普及しています。そういったサービスを活用して沢山の在庫を持ちすぎないように見直してみるのも、すっきり暮らすヒントになるのではないかと思います。
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