片づけ・収納について、もっと使いやすい仕組みを考えるため、ライフオーガーナイザー/整理収納アドバイザーの資格を取り、その後「ネコノテ 暮らしと収納研究室」を立ち上げました。この連載では、わが家の収納スペースやご依頼いただいた片付けの様子を例に、家事がスムーズになる収納づくりを考えていきたいと思っています。
「ネコノテ 暮らしと収納研究室」 暮らしの中の物と収納についてあれこれ小さなことから実践。整理収納サービスも行っています。 http://quarante11.exblog.jp/
私たちのまわりには洋服以外にも、身に着ける物がたくさん溢れています。
「ただいま〜」と帰宅して身に着けていたものを外すとします。 鍵は? バッグは? 時計は? 置く場所は決まっているでしょうか?
ひとつひとつは小さいけれど家族全員が適当な場所、例えばリビングやキッチンカウンターなどの適当な場所に置いてしまったとしたら、あっという間に物置となってしまいます。
つい物を置いてしまいがちなキッチンカウンターやテレビ台は、物を置くために作られているわけではないので、どうしても物が溢れてしまうのです。それぞれの定位置を決めるためには、目的にあった収納用品を置くことが大切です。
今回はこれらの身の回りの物に適した収納を考えます。
私の場合、長年物置と化していた寝室の鏡台が身の回りの物を置く場所でした。
アクセサリー、バッグ、化粧品、個人的な書類…、帰宅して外から持って帰ってきた物すべてをこの鏡台においてしまうため、物置となって物が溢れかえっていました。
散らかる理由はただひとつ。どこに戻せばいいのか分からなかったからです。
それは当然です。だって鏡台は物を収納するために作られているわけではないので、収納するのに十分なスペースがないからです。
このスペースは、何度片づけてもリバウンドしてしまう状態を繰り返すので、一度自分の持ち物をきちんと確認してみようと思いました。
私の鏡台に溢れていた細々とした物を出してみたら…
・ アクセサリー
・ 化粧品関係(化粧品のストック、シートパック、
化粧ポーチなど)
・ 鍵や財布など毎日持って出かける物
・ 布製のバッグ
・ 打ち合わせの書類やテキストなどの紙もの
ジャンルは異なるけれど、日々よく使う自分の身の回りの物が入り乱れていました。
これらがきれいに片づく定位置とそれぞれにあった収納方法を考えるためには、いくつかの種類異なる収納用品を組み合わることができる柔軟性がある収納用品を使うことが大切ではないかと考えました。
そこで思い切ってこの鏡台を処分することにしました。結婚して以来、長年わが家にいてくれた鏡台で、勇気のいる決断でしたが、もはやその役目を果たしていない鏡台では、いつまでたっても問題は解決されなかったのです。
代わりに無印良品のスタッキングシェルフを配置することにしました。
このシェルフは置くスペースに合わせて高さや幅を選ぶことができ、中に置くチェストや引き出しなども、大きさや種類の違う物を組み合わせ可能で、自分が使いやすいようにカスタマイズすることができます。
「この場所に棚や本棚があったらいいのに」と後から思う場所に、比較的自分の思う通りにカスタマイズして設置しやすい家具ではないでしょうか?
このようなサイズ、中の棚や引き出しの選択肢が多い収納を選ぶことがポイントです。
それでは、全部出した物がきれいに収納できているか見ていきましょう。
まずは、アクセサリー。
スタッキングチェスト4段を使いました。 幅の狭い引き出しのほうが、細かいものを管理しやすいと思います。
ピアスなどは細かい仕切りを使って収納していますが、長いネックレスは絡まりやすいので小さい入れ物にざくっと収納することにしています。
一つ一つのネックレスを全部並べると見栄えは良いですが、使い終わって戻す時に面倒で適当に並べてしまうと、絡まって次に使う時に困った…なんてことに。
最初から手間のかからない収納方法にしておくのも綺麗な状態をキープするために重要な方法だと思います。
習い事のテキストや、仕事の資料など個人的な書類もどこに戻したら良いのかわからずに片付かない原因の一つでした。
こちらはファイルボックスを使って管理をすることにしました。ただし、全ての物をここに置くのではなく、帰ってきてカバンの中から中身を出して、要不要を判断して必要なものだけここに残すことに。
一枚の紙切れですが、積もり積もれば紙の山になるのはあっという間。後でやろうと思うと面倒なので帰ってきたらできるだけすぐに分類するのが嫌にならないコツです。
小さいバッグやシワになる心配のないトートバッグなどは、折りたたんでカゴや布製のソフトボックスに収納しました。
使い終わったバッグを戻す場所が決まっていれば、外から帰ってきて、バッグがいつまでも出しっぱなし、なんてことを防げます。
ここで使ったソフトボックスはカゴに比べて使わなくなった場合にこれ自体を折りたたんで収納しておくことができるという利点があります。
普段は使わないけれど旅行の時に使う化粧品や化粧ポーチ、そして化粧品のストックはポリプロピレン収納ケースを組み合わせてその中に収納しました。
これらを組み合わせたら、以前の鏡台を無理矢理収納していた頃と比べると見違えるようにすっきりしました。
使った後にまとめてカゴに入れていたストールや帽子などは、小物ホルダーをクローゼットの一角に設置して使った後にすぐに戻せるようにしました。
このように入り乱れていた物を種類ごとに分類し、使用頻度や目的に合わせた置き場所を考えることによって、「物に適した収納用品と収納方法」を見つけることができ、山積みだった場所が綺麗に整頓されました。
整頓されただけでなく、帰宅した後に身につけていたものを外して戻す場所がはっきり決まったことで、散らからなくなりました。
「物に適した収納」を考える際に、どのような状態になれば、一番使いやすい状態になるのかをイメージし、必要な収納を検討してみると上手くいくと思います。
ただし、いきなり収納用品を買い揃えるのではなく、持ち物の中身を確認し、分類し見直しをした後に購入するということが「失敗しない片付け」をする際にとても大切なことです。
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